桜駆け足、対応急げ 福島県内 暖冬で開花早まる? 誘客、交通規制調整
福島市の花見山公園でも河津桜が例年に比べて10日~2週間ほど早くつぼみが膨らみ始めた。周辺の交通規制期間も暖冬を受けてコロナ禍前より約1週間早め、3月23~4月14日としている。桜を長く観賞してもらおうと5年前から遅咲きの桜100本を植えている。園主・阿部一夫さんの長男の晃治さんは「多彩な桜を楽しんでもらいたい」と話している。 暖冬の影響で今春の桜は開花が早まりそうだ。日本気象協会が19日に発表した開花予想は福島市が平年より4日、東北全体は2~6日早い。名所の多い県内では花見は春の観光の目玉で、見頃が祭りや行事と重なるかは客足を左右する。関係者は記録的な早さで花開いた昨春を教訓に、天候や予想をにらみつつ、受け入れ体制やもてなしを工夫。駆け足で迫る桜前線への備えを急ピッチで進めている。 ■21日、22日は例年並みの気温 2月下旬から再び上昇 福島地方気象台によると県内では21、22の両日は雪が降るなど例年並みの気温に下がるが、2月下旬から3月にかけて気温が再び上がる見通し。気象庁によると、向こう1カ月の東北地方の気温は平年よりも高くなる予想。