船に設置されたこたつに入って川旅を楽しむ観光客＝6日、埼玉県長瀞町の荒川

　埼玉県長瀞町長瀞の荒川で、「こたつ船」の運航が始まった。和船に設置されたこたつで暖を取りながら、岩畳周辺の緩やかな瀞（とろ）場をゆっくりと周遊。多くの観光客が冬の長瀞渓谷の絶景を満喫している。 　こたつ船は毎年1、2月の冬季限定で運航している。秩父鉄道の「ぽかぽかこたつ舟」は、豆炭（まめたん）が燃料のこたつに入り、川のせせらぎと小鳥のさえずりに耳を傾けながら、約20分間の静寂の旅を楽しむことができる。 　神奈川県から訪れた小学2年の野本慶さん（8）は「（水深の）深いところと浅いところの乗り心地が違って、気持ちが良かった」と笑顔を見せた。 　ぽかぽかこたつ舟の受付時間は午前10時から午後2時半まで（随時運航）。料金は大人1100円、子ども700円。 　問い合わせは、長瀞ラインくだり本部（電話0494・66・0950）へ。