高額な医療装置を“定額”で…米盛病院がシーメンスヘルスケアとパートナーシップ契約
鹿児島読売テレビ
今年8月救命救急センターに指定された鹿児島市の米盛病院に、手術中に患者の体内を3D撮影する最新鋭の装置が国内で初めて導入されました。こうした先進的な医療装置は非常に高額ですが、医療機器を扱う会社と「定額」で利用できるパートナーシップ契約を結んだということです。 米盛病院を運営する社会医療法人緑泉会がパートナーシップ契約を結んだのは、東京のシーメンスヘルスケアです。シーメンスが扱う最新鋭の医療装置を購入するのではなく、定額制で利用するいわゆる「サブスク」で導入し保守・整備もシーメンスが請け負います。 この契約のもと今年8月に国内で初めて導入されたのは手術中に患者の体内を3D撮影する自走式の装置。治療精度の向上は勿論時間の短縮やスタッフの負担の軽減も期待できるといいます。 契約期間は14年で、今後5,6年かけて合わせて9台の医療装置の導入が計画されているほか、AIや自動化技術を活用した業務の効率化や治療環境の改善などに連携して取り組みます。 (米盛病院米盛公治院長) 「コストをフラット化できることは病院を経営する立場でい うと非常にありがたい。安定的に医療を提供する環境を維 持することが民間の医療機関に とって大切なことでそこを実現する一助として非常に強力なパ ートナーシップになる」 今年8月に救命救急センターに指定された米盛病院は、手術の件数も増えてきているといいます。米盛院長は「DX化を進め労働環境を改善することで人材を確保し地域医療を守りたい」としています。