備前市が企画しているアメリカ・メジャーリーグの試合を観戦するツアーについて参加者１人あたりの助成額を２倍に引き上げる補正予算案が６月５日に市議会で可決されました。 （備前市　吉村武司市長） 「地元出身メジャーリーガーのロサンゼルス、応援ツアーにかかる対象参加者の自己負担額を大幅に軽減するための事業費の増額を行う」 ６月定例備前市議会で、ツアー事業の追加予算として６９６０万円を盛り込んだ補正予算案が賛成多数で可決されました。 この事業は２０２４年８月、３泊５日の日程で、市内の中高生２００人を対象に地元出身の山本由伸投手が所属するドジャースの試合を観戦するツアーを企画しているものです。 ２０２４年度の当初予算では参加者１人当たり３０万円を助成する事業費６０００万円を計上していました。 その後、ふるさと納税やクラウドファンディングなどで資金が確保されたことから、助成額をツアー費用の全額にあたる６０万円に引き上げ、同行する市の職員など１６人分の費用を含めた６９６０万円が追加で計上されます。 採決を前に行われた委員会では、初めてのツアー実施に向けて議論が紛糾する場面も見られました。 （委員） 「格差、行ける子と行けない子が広がる」 「人数を縮小してやる考えはなかったのか」 （備前市　吉村武司市長） 「募集人数が少なかった場合、当然競争率が上がる。市内の１２００人強の備前市内の中高生を対象にするのに２００人は適切だろうと」 市は今後、ツアーの詳細を検討し、６月中にも参加者の募集を始めることにしています。