一日署長とオルカ選手がスマホ申告をデモ 館山税務署(千葉県)
館山税務署(矢井田直輝署長)は27日、鴨川市の同市文化体育館で、広報イベントを実施した。一日税務署長の委嘱や、同市の女子サッカークラブ「オルカ鴨川FC」の選手らによるデモンストレーションを通して、スマートフォンを使った申告をPRした。所得税の確定申告は3月15日まで、個人事業者の消費税は4月1日まで。 一日税務署長に選ばれたのは、「中学生の税についての作文」で「東京国税局管内納税貯蓄組合連合会優秀賞」を受賞した、南房総市の三芳中学校3年、小宮沙紀さん。矢井田署長から委嘱を受けた後、オルカのキャプテンの高塚綾音選手、齊藤彩花選手と一緒にデモを行った。 デモでは、税務署の用意した資料を使って、確定申告を疑似体験。スマホで源泉徴収票を撮影すると、各項目のデータが自動入力されるなどし、作業は約12分で終わった。 小宮さんは「こんなに簡単に申告書を作成できると知って、少し身近に感じた」。高塚選手は「思っていた以上にさくさくと進んだ」。齊藤選手は「確定申告は不安に思いながらやることが多かったが、こんなに簡単だったんだとイメージが変わった。今後もしっかり申告したい」と話した。 国税庁ホームページでは、令和5年分確定申告特集を掲載中。画面の案内に従って金額などを入力すると、税額などが自動計算され、申告書を作成できる。マイナンバーカードとスマートフォンがあれば、国税電子申告・納税システム「e―Tax」を利用して、自宅からも申告できるシステムで、利用を呼び掛けている。