誰もが行きたくなる施設へ 井筒屋跡地「にぎわい交流拠点」26年秋オープン【宇部】
宇部市は24日、旧宇部井筒屋跡地に建設する「常盤通りにぎわい交流拠点施設」の基本設計を公表した。誰もが行きたくなる魅力あふれる施設をコンセプトにした公共民間複合施設で、建物は鉄骨造り3階建て、延べ床面積は約4700平方㍍。5月29日午後6時半から市役所で、施設の設計、建設、維持管理まで一括して請け負う合人社計画研究所(広島市)を代表企業とする全9社の事業者グループによる市民説明会が開かれる。 公共施設はくつろぎと子育ての二つの機能を有する。くつろぎ交流機能を持つ施設は、カフェを配置するレストスペース、スポーツ、文化事業など多用途に活用できる大小二つのフリースペース、高校・大学生を主な対象としたクリエーティブスペースの四つ。レストスペースはエントランス機能も兼ね、飲食しながらくつろげる空間となる。 子育て支援拠点には、うべこども家庭センターUbeハピとファミリーサポートセンターを既存施設から移転させる。
一番の目玉は、3階の総面積約1100平方㍍のプレーゾーンで、3歳以上を対象としたアクティブエリア(500平方㍍)、創作遊びなどができるエリア(160平方㍍)、3歳未満を対象としたエリア(100平方㍍)、2000冊の児童図書が閲覧できる絵本図書コーナー(55平方㍍)に分けているのが大きな特徴。小・中・高生を対象とした工作、科学実験講座などが実施できるサイエンスラボが2階に設置される。 1階の民間施設部分(500平方㍍)には、テナント誘致を予定。建物東側の琴芝通りに面した平面駐車場と建物西側の鉄骨造り4階建ての立体駐車場で約120台を収容する。駐輪場も約80台分用意する。建物の開館時間は午前9時~午後9時を想定しているという。 2026年秋のオープンを目指し、今年度は実施設計に入り、来春には工事に着手する予定。完成した施設の来場者目標数値は年間70万人とした。46年までの総事業費は、設計・建設費で33億円、維持管理・運営費が27億円の計60億円と見込む。