【早出し】犬祭り、活気あふれる 鶴岡・大山
庄内三大祭りの一つ「大山犬祭り」が5日、鶴岡市大山地区で開かれ、歌舞伎が題材の人形を飾った「からぐり山車」や、みこしなどが地区内を練り歩いた。5年ぶりに復活した「ワンちゃん行列」では、25匹の犬が飼い主とともに元気に行進し、沿道の観客を楽しませた。 メイン行列には約700人が参加し、地元の子どもたちが犬をモチーフにした犬みこしやミニからぐり、奴(やっこ)振りなどを繰り広げた。最後尾には、からぐり山車の「高館(たかだて)」と「尾浦(おうら)」の2台が登場。若衆が「そーれ!」の掛け声とともに、高さ約5メートル、重さ約4トンの山車を威勢よく引き回し、祭りを盛り上げた。 会社を休みにして、家族や従業員と訪れた同市大山、会社役員五十嵐千春さん(39)は「この日を待ちわびた。活気があり来たかいがあった」と笑顔を見せた。 大山犬祭りは椙尾(すぎのお)神社の例祭。同神社の裏山にすみ、村人を苦しめた大ムジナを退治して命を落とした「メッケ犬」をたたえる祭りとして、300年以上続いている。