建築家の坂茂さん、ウクライナに復興住宅 材料は発泡スチロール
日テレNEWS
世界的な建築家の坂茂さんが、意外な材料を使ってウクライナで復興住宅の建設に乗り出しました。 建築家の坂茂さんは、いま、ウクライナ西部のリビウ郊外で、意外な材料を使って復興住宅を建設しています。実はこの住宅、発泡スチロールで建てられているんです。発泡スチロールは価格が安く、入手しやすい上、軽くて扱いやすいので、5人で作業すれば一日で建てられるということです。 戦争の長期化に伴って、仮設住宅は一時的に避難するだけの場所でなく、多様な機能を兼ね備えたコミュニティーとしての役割が期待されるようになりました。 リビウ市建築部・フェンチュクさん 「この仮設住宅は1400人の避難民を収容できる地域にあるので、子どもたちが活動する児童館にする予定です」 坂さんは、これまでもポーランドの避難所に間仕切りを設置する支援などをおこなってきました。 坂茂さん「お医者さんがけが人がいれば敵であろうが味方であろうが治療しますよね。それと同じように、建築家が住環境で困っている人がいたら、それを良くしようとするのは当たり前のことだと思うんですよね」 発泡スチロールの住宅は、知識や経験がない人でも組み立てられるため、地元で新たな雇用を生み出すことも期待されています。