ユトリアグループの社員がデザインしたラッピングバス・タクシー＝山形市・山交バス本社

　ヤマコー（山形市、平井康博社長）は1日、創立80周年を記念し、グループ会社が運営するバスとタクシーに、グループ10社が携わる事業を紹介するデザインをラッピングした車両を走らせることを決め、同日、同市の山交バス本社でお披露目式を行った。東北芸術工科大を卒業し、ユトリアグループ会社に入社した1、3年目の若手女性社員がデザインを担当した。 　山交バス（同、高橋智社長）のデザインはヤマコーに今年4月に入社した本木寧々さん（22）が担当した。グループ10社が携わる事業を紹介したほか、ゴルフやスキー、ボウリングを楽しむ愛好者を配置し、笑顔のバスガイドも描いた。 　山交ハイヤー（同、青木礼二社長）が運行するタクシーは助手席側が富士フイルムＢＩに2022年4月に入った伊藤沙月さん（25）が担い、リナワールドの観覧車や山交ビルなどグループを象徴する場所をデザイン。運転席側は今年4月に同社に入社した狩野春佳さん（22）が手がけ、車体にもともと描かれている青とオレンジのラインを生かし、グループと客を結ぶリボンを表現した。

　式で平井社長は「若い力でグループの明るさを表すラッピングになった」と述べた。バスとタクシーは今後、実際の運行で使用される。ヤマコーは前身の山形交通が1943年に発足し、昨年80周年を迎えた。