欲求にまかせて腹すいた夜などに一心に食べる 世界No.1パフスナック「チートス」過去最大規模の刷新で独自価値に磨き
お腹がすいた夜などに健康のことなど考えずにスナックを一心に食べる――。 そんな喫食シーンを想定し「やんちゃで楽しい」をブランドメッセージに掲げて独自価値を磨き続けるのは世界No.1パフスナック「チートス」 近年の販売動向は、コロナ禍の巣ごもり需要でトライアルを獲得するなどして上昇基調にある。 今年、この勢いを加速させるべく、満を持して過去最大規模のリニューアルに踏み切った。 リニューアルポイントは食感にある。 ストレスが増加傾向にあることを受け、ストレスが高まると食べ応えのあるものや硬いものが好まれるとの見立てのもと、2021年頃から堅さを本場アメリカの「チートス」並みに引き上げることに挑戦。 試行錯誤の結果、既存の製造ラインでは不可能と判明し、アメリカから「チートス」専用の機械を取り寄せることで堅さを実現した。 このような設備投資を要したことからジャパンフリトレーでは「過去最大規模のリニューアル」を謳う。
取材に応じた藤本征児マーケティング本部マーケティング部ブランド3課課長ブランドマネージャーは「これまでフレーバーなどの見直しを行ってきたが、ペプシコ社と契約を結んでいる企業だけが購入できる機械を取り寄せて設備投資を行ったという点で過去最大規模のリニューアル」と語る。 リニューアルの経緯については「コロナ前から、ストレス増でアイスやチョコなど様々なカテゴリーでガリガリ食感や濃い味わいが受け入れられている傾向にあった。この流れにあわせるべく既存設備でリニューアルを何度も試みたが堅さと口どけの両立や大きさを維持することができず、アメリカで使っている機械を導入することにした」と振り返る。 定番アイテムの「チーズ味」は味わいも刷新して連食性を強化した。 「塩味と甘味が同等に感じられるとやみつきになりやすいというデータに基づき見直しを図った。甘味が強く塩味が少し抑えられていたのを均等にした」という。