【フローラS】スタミナ血統の小柄な馬に注目 ステイゴールド内包のコガネノソラが傾向に合致
血統解説
・アドマイヤベル 母ベルアリュールⅡは芝マイル以上のGⅢを2勝しており、繁殖牝馬としても2017年ヴィクトリアマイル勝ち馬アドマイヤリードや2021年アルテミスS2着馬ベルクレスタなどを輩出する優秀な繁殖牝馬。スワーヴリチャード産駒の本馬は手足の長い芝中距離馬体型で、芝2000m実績も十分。牡馬に揉まれてきた経験も大きな強みといえるでしょう。 ・クリスマスパレード 母ミスエリカはダートの中距離路線を中心に活躍。キタサンブラック×Blameは父の機動力を強化した配合形で、頭の高い走りからも芝中距離で機動力を生かす競馬がベストでしょう。東京よりも小回りコース向きで、馬場や展開が味方してくれるかどうかがポイントとなりそうです。 ・コガネノソラ 母マイネヒメルは2020年勝ち馬ウインマリリンの半姉で、自身も芝1600~1800mで4勝を挙げた活躍馬。半兄マイネルマーティンも芝2000mで3勝を挙げており、本馬はステイゴールド系ゴールドシップを父に配した形です。前走馬体重446キロと小柄な馬体でもあり、芝2000mへの距離延長は大歓迎。適性面からは要注目の一頭です。 ライタープロフィール 坂上明大 1992年生まれ、岐阜県出身。元競馬専門紙トラックマン(栗東)。2019年より競馬情報誌サラブレにて「種牡馬のトリセツ」「新馬戦勝ち馬全頭Check!」などの連載をスタートさせ、生駒永観氏と共同執筆で『血統のトリセツ』(KADOKAWA)を上梓。2023年11月には本島修司氏との共同執筆で『競馬の最高戦略書 予想生産性を上げる人の取捨選択の技術』(主婦の友社)を出版。現在はYouTubeチャンネル『競馬オタク』を中心に活動し、パドック解説や番組出演、映像制作、Webメディアでの連載もこなす。
坂上明大