個性豊か「新春」表現 2日から 太田一高書道部作品展 茨城・常陸太田
茨城県立太田一高(同県常陸太田市栄町)書道部の新春展が、同市西二町のコザワ2階ギャラリーで2日から始まる。干支の「巳」の絵や文章で新春を表現。縦2メートル、横5メートルを超える大きな共同作品をはじめ、部員らによる計約90点を展示し、部活動や授業の成果などを披露する。15日まで。 正月の行事「書き初め」をイメージし、地域の人に活動を知ってもらうきっかけにとしようと企画。共同作品などのほか「茨城をPRしよう」をテーマに都々逸も創作した。初句を「常陸太田の」で歌い始め、高校生の柔らかな感性で個性豊かな書表現を目指した。 色紙の作品は、「挑戦」や「幸福」「忍耐」など一人一人の思いを込めた。 金子陽奈乃さん(16)は掛け軸の作品「臨 蜀(しょく)素帖(そじょう)」について「筆の入り方や抜き方が違っているテクニカルな要素が必要な作品」と解説し、「書き方の違いを見て、作品の良さを感じてもらえれば」と語る。 小島優果部長(17)は「共同作品は絵や文章の配置、伝えたいことなどをまとめることに苦労した。地域の人たちに見てもらい、アドバイスをもらえれば」と来場を願っている。サッカーJ2水戸ホーリーホック応援のために書き、選手ロッカールームに掲示された約6メートルの横断幕なども展示している。
茨城新聞社