約6割の大学1・2年生が「キャリアの方向性を決めていない」 成人年齢の引き下げについて、37.2%が「メリットの方が多いと思う」と回答
マイナビは、大学1、2年生の男女1,022名を対象に「大学生低学年のキャリア意識調査(26・27年卒対象)」を実施し、その結果を公表した。
大学1・2年生に、卒業後に自分が就きたい仕事・キャリアの方向性について聞いたところ、「決まっていない」学生が59.5%で、前回調査の57.1%と比べて2.4pt微増する結果に。
仕事・キャリアの方向性が「決まっていない」と回答した学生に、その理由を聞いたところ、「これだというものに出会えていないから」が47.5%で最多。次いで「(方向性を定める)やり方が分からないから」が32.2%となった。
また、キャリアの方向性が決まっていない学生は、決まっている学生と比較して、自分の特技や強み、適性について把握していない割合が18.5pt高く、「分からない」という回答が52.8%と過半数を超える結果に。
次に、将来について不安に感じていることを複数回答で聞いたところ、74.2%が「お金に対する不安」と回答。また、将来もっとも不安なことを1つ選んでもらった結果も「お金に対する不安」が34.5%で最多になった。
「お金に対する不安」がある人に、不安を解消するために現在実施していること聞いたところ、「アルバイト」が69.2%、「ポイ活」が64.4%、「貯蓄」が61.8で上位になり、将来に関することで現在学んでみたいことも「お金について」が66.7%で最多に。
現在の大学1・2年生は将来に対して金銭的な不安が大きく、不安に対する備えとしてアルバイトやポイント活動など、学生のうちから取り組みやすいことを実践していることが分かった。
次に、18~20歳の学生に、成人年齢の引き下げによって従来よりも早く成人になったことへの印象を聞いたところ、「メリットの方が多いと思う」と回答した学生は37.2%で、「デメリットの方が多いと思う」という回答を上回る結果に。
メリットの方が多いと思う理由については、「一人暮らしをするときに制限がなくなった」「自分で契約できることがあり、責任感が伴うようになった」という声があがった。