鹿屋市の特別養護老人ホームで職員が入居者の裸をスマートフォンで撮影するなどしたとして、市から虐待の認定を受けていたことが分かりました。 　【宮城記者リポート】 「職員による虐待が確認されたのは鹿屋市の中心地からは離れたこちらの特別養護老人ホームです」 　特別養護老人ホーム「慈恵園」を運営する社会福祉法人・永生会によりますと、虐待の認定を受けたのは去年５月から１０月までに認知症の入居者４人に対して２人の職員が行った行為です。 　服を脱ぐ行為を繰り返す女性の入居者の裸をスマートフォンで撮影し同僚の職員に送っていた。入居者の両腕をつかみベッドに押し付け内出血させた。などあわせて５件にのぼります。 　永生会は今月、市に対し職員研修や情報共有の強化など、再発防止策を盛り込んだ改善計画書を提出したということです。 　付近に住む男性は 「（虐待があったと聞いたことはあるか？）それはもう全然今まで、私たちもテレビをみてびっくりしてる」 　また、以前施設で１０年以上働いていたという女性は… 「いい思い出しか残ってないのに、亡くなる前にこんな話は聞きたくなかった。みんなよかったですよ。悪い人はいなかった。立派な園でなくてもいいから、愛でみんなも職員も一体となって、入所者を守ってあげてもらいたいです。いい園になってほしい。昔みたいに」 　永生会はＫＫＢの取材に「虐待を受けた当事者と家族に大変申し訳ない。指摘を真摯に受け止め信頼回復に努めたい」などとコメントしていて来月中旬ごろまでに県にも改善報告書を提出するということです。