【解説】ネコの経済効果「ネコノミクス」もすごい!“史上最高値”の約2兆5000億円 長寿化で?飼育頭数も最多に【#みんなのギモン】
■“元祖”ネコブームは“平ニャン”時代? 「家ネコ」のルーツは…
このように空前のネコブームが続いているわけですが、続いて2つ目のポイント「“元祖”猫ブームは平ニャン時代?」について解説していきます。 今回、みなさんに注目してほしい「絵」があります。国立国会図書館に所蔵されている『源氏物語』の一部をよく見てみると…その絵の中にも、ネコがいるんです。
実は、ネコ…特に中国から渡来した「唐猫(からねこ)」は当時珍しく、「貢ぎ物」として献上されることもあったそうです。 源氏物語の中に「唐猫」が登場する場面があり、皇族や貴族の愛玩動物として、当時はいわば“日本初”のネコブームだったともいえるのです。
■日本の家ネコ…祖先は「平安時代」、九州に本格的に渡来か
さらにいま、平安時代が現在の「家ネコ」のルーツなのではないか?という研究が進んでいるんです。 動物の医療を研究するアニコム先進医療研究所が、現在生きているネコ71匹の「遺伝情報」を詳しく解析したところ、いま日本で飼われているネコたちの祖先は「平安時代」に、まず九州に本格的に渡来していたことがわかりました。 そして、「鎌倉時代」に入ると、関西・中部・関東の方に広まっていきます。「江戸時代」になると、庶民の間でも飼われるようになり、ネコが急増。本格的な「猫ブーム」が訪れました。 この時代に、東北や北海道まで、全国的に広まったということです。
■飼いネコに約900年の歴史 2.5兆円の“ニャンダフル”な経済効果へと発展
この研究成果から、日本の飼いネコのルーツを探ると実に、約900年の歴史があることがわかってきました。 当初はいわゆる「ネズミ番」として、穀物や書物を守るために、中国から持ち込まれたとみられる家ネコですが……人に愛され、人によって広まり、経済効果2兆5000億円の「ネコノミクス」を生み出しているニャンて、本当に“ニャンダフル”な話ですね。 ネコ好きの方は「うちのネコも平安がルーツかも?」と思いながら、長寿化するネコライフをお楽しみください。 (2024年2月22日午後4時半ごろ放送 news every. 「#みんなのギモン」より)
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