ペン型グルーガン「Gluey」は繊細な作業に使える凄いヤツ
熱で溶ける樹脂を使い、接着から修復、装飾といった用途で活躍してくれるのが、グルーガン。細かな作業に向いたグルーガンとしておすすめしたいのが、ボッシュの「Gluey(グルーイ)」。ペン型となるため握りやすく、ガン型よりも正確に動かせます。 【もっと写真を見る】
熱で溶ける樹脂を使い、接着から修復、装飾といった用途で活躍してくれるのが、グルーガン。"ホットメルト接着剤"や"ホットボンド"とも呼ばれ、プラスチックから木材、布、紙などをしっかりくっけられるのが特徴です。 金属やガラス相手だと剥がれてしまうこともありますが、この場合、キレイに剥がれるという点を逆手に取り、仮止めなどに使うことも可能。例えば鉱物標本の固定などですね。例が特殊というのはさておき、イロイロ便利に使えます。 安いグルーガンの何がダメなの? グルーガンは、安いものなら数百円で手に入れられますが、これが意外と使いづらい。具体的に何がダメかというと、「先端が太くて細かな作業がしづらい」「コンセント直挿しとなるためケーブルがジャマ」「グルースティックをトリガーや指で押して送り込むため、微調整がしづらい」といった点です。とくに、趣味の工作や手芸で細かな作業をしたい時に、イライラさせられます。 こうした細かな作業に向いたグルーガンとしてオススメしたいのが、ボッシュの「Gluey(グルーイ)」(実売価格2580円)。ペン型となるため握りやすく、ガン型よりも正確に動かせます。また、グルーの吐出量調整が人差し指、もしくは親指のスライドで行えるため、増減の調整がしやすいというのもメリットでしょう。 実際の使い勝手が気になっていたので、借りて試してみました。 電源オンから約60秒で使えるように! 基本的な使い方は、通常のグルーガンとほぼ同じ。電源を入れてヒーターの温度が上がるのを待ち、グルースティックを押して溶けたグルーを出す、といったシンプルなものです。 とはいえ、形状などから細部は少し異なります。 まず違うのが、電源が単3形ニッケル水素充電池2本となり、コードレスとなっていること。電池は本体上部のカバーを回して外し、装着します。 なお、電池と充電器が付属したセットとなっていますので、別途購入する必要はありません。 続いてグルースティックを挿し込みます。ここではグルースティックと呼んでいますが、直径約7mm、長さ約20mmと小さいものになっているため、グルーチップと呼ばれることもあるようです。基本的に同じものなので、ここではグルースティックで統一します。 挿し込み方は、まず押し出しボタンをスライドさせ、挿入口を開きます。続いてボタンを押し込み、グルースティックを奥へと装填すれば完了。なんとなく、単発ボルトアクションっぽさがあります。 続いて、頭の部分にある電源ボタンを0.5秒ほど長押しし、電源をオン。すると緑色のLEDがゆっくりと点滅し、予熱が始まります。 予熱時間は約60秒。点滅が終わり、常時点灯となれば準備完了。押し出しボタンをスライドさせれば、グルーが先端から出てきます。 ちなみに、グルースティックは1本約20mmと短いので、すぐに2本目を入れた方がいいでしょう。 押し出しボタンをスライドさせる指は、好みで。ゆっくり出したい時なら人差し指、大量に出す時は力を入れやすい親指、といったように使い分けるのがよさそうです。 使い終わったら、電源ボタンを押して電源をオフ。先端は150度くらいまで上がるため、冷えるまで時間がかかります。安全な場所に置いて冷ますようにしましょう。 純正以外のグルースティックも使えた! 一般的なグルーガンは先端が太く、着ける時に先がよく見えないということがありますが、Glueyは細いため細かい作業がしやすくなっています。 接着などの用途以外では、装飾にも使いやすいのがいいところ。グルーは固まるとベトつくことがないため、絵や文字を書き込んでデコレーションする、なんてこともできるわけです。さまざまな色のグルースティックが付属していますから、カラフルな装飾も可能です。 最初から20個のグルースティックが付属しているとはいえ、約20mmと短いためすぐに使い切ってしまいます。純正品はカラーセットで70個入り約800円となっているので、同時にこちらを用意しておくのがいいでしょう。 単色を大量に使いたい、というのであれば、汎用品のグルースティックをカットして使うというのもありです。直径約7mm、110~150度で溶ける低温タイプのグルースティックが使えますので、これを探すのがおすすめです。 手元に100円ショップで購入したグルースティックがあったので試してみようと思ったのですが。対応温度が不明なうえ、直径が約7.5mmと太く、使えそうにありません。 それでも試してみるかとダメ元でカットして入れてみたところ、これといった問題もなく、普通に使えてしまいました。 当然、自己責任となりますが、ランニングコストを抑えたい場合には、こういった使い方もありでしょう。 ●お気に入りポイント● ・先端が細く、細かい作業がやりやすい ・充電器まで一式揃ったコードレス式 ・カラフルなグルースティックを用意 この記事を書いた人──宮里圭介 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。 文● 宮里圭介 編集●こーのス