【大学野球】青学大が2戦連続1-0勝利で勝ち点 東海大菅生の「関東NO1右腕」がリーグ戦初白星
◆東都大学野球春季リーグ戦第1週第2日▽青学大1―0国学院大(10日・神宮) 3連覇を目指す青学大が、国学院大に2戦連続で「1-0」勝ち。勝ち点1をもぎ取った。最速150キロを誇る2年生右腕・鈴木泰成=東海大菅生=が5回表、2死一、三塁のピンチで2番手救援。見逃し三振で危機を脱すると、4回1/3を1安打無失点、6奪三振の好リリーフ。うれしいリーグ戦初白星を挙げた。 先発した3年生左腕・渡辺光羽=金沢学院大付=の後を受けての救援。鈴木はストレートにスプリットも駆使して、凡打の山を築いていった。無四球とテンポのよい55球でリーグ戦初白星をたぐり寄せ「初勝利もうれしいが、大事な場面で任せてもらえて、結果で応えられたのが一番うれしい。自分が抑えて、攻撃に流れを持っていきたいと思った。攻める投球ができたと思う」と笑顔で言った。 チームは昨年の春秋連覇の立役者となった常広羽也斗(現広島)、下村海翔(現阪神)がこの春、卒業したが、抜けた穴を感じさせない2試合連続の完封勝ち。安藤寧則監督は「バッテリー中心に守り勝てたことが良かった」と振り返った上で、鈴木の好リリーフに「いい投手なので、いい投手で終わらず、勝つ投手になってほしい。4年生になった時には東都で認められ、大学球界で認められるような投手になってほしい」と期待を口にした。 東海大菅生時代は「関東NO1右腕」とも称された逸材。鈴木も「先輩方にも負けないように、自分が投手陣を引っ張っていけるような大黒柱を常に目指しています」と力を込めた。エースが巣立てば、その背中を見て汗を流した若き力が、次のエースへ躍り出る。それこそ学生野球の妙味。まず1勝。大器が戦国東都で第一歩を刻んだ。(加藤 弘士)
報知新聞社