「移籍の可能性ある」サッカー・松木玖生、パリ五輪代表外れる 青森山田高の恩師、海外挑戦にエール
日本サッカー協会は3日、原則23歳以下で争うパリ五輪の男子日本代表を選出した。青森山田高出身でFC東京のMF松木玖生(21)=北海道出身=は選ばれなかった。サッカーのU─23(23歳以下)日本代表常連だった松木のメンバー漏れについて、同協会の山本昌邦ナショナルチームダイレクターは会見で「移籍の可能性がある。そんな中で確実に五輪の期間に招集できる確約が取れなかった」と理由を明かした。海外移籍を想定しているとみられる。 五輪開催時期は欧州主要サッカーリーグの移籍期間(6月~8月末)と重なっており、今回の選手選考に大きく影響した。U─23日本代表の大岩剛監督も「いろいろな制限がある中で招集することのできる18人を選んだ」と苦渋の決断だったことをにじませた。 松木はパリ五輪出場権を獲得したアジア杯(4~5月・カタール)で全6試合に出場し1得点。主力としてチームの優勝に貢献していただけに、メンバー漏れは交流サイト(SNS)上でも大きな話題となった。 青森山田高校時代にコーチと選手の間柄だった正木昌宣監督は選外を冷静に受け止めつつ「玖生がアジア杯で活躍する姿は感動を与えてくれた」とこれまでのU─23代表でのプレーをたたえた。 移籍に関しては「玖生は高校時代から常に、海外チームに『行く』と宣言していた。移籍先が決まったら、玖生らしくチームの中心選手になってほしい」と話した。