「横断歩道で歩行者のために一時停止していますか?」熊本は4台に1台が止まらず
KKT熊本県民テレビ
信号がない横断歩道を車が通過する際、歩行者のために止まる車の割合が、熊本県内では全国平均より高いものの、4台に1台が止まっていないことがわかりました。
11月、JAFが公表した「信号のない横断歩道で歩行者のために一時停止する車の割合」。熊本県内2か所で調査した結果、一時停止する車は74.8%。全国平均の53%を21.8ポイント上回りました。全国で4番目に高い割合です。
過去5年間の調査結果を見ますと、県内で一時停止する車の割合は20%台から年々上昇し、今年過去最高をマーク。しかし25.2%、つまり4台に1台は止まっていないことがわかります。道路交通法では、横断歩道を渡っていたり、渡ろうとしていたりしている歩行者などがいる場合、横断歩道の前で一時停止しなければならないなどと定められています。
調査を行ったJAFは、ドライバーは、歩行者がいないか十分に注意を払う必要があると指摘しています。 ■JAF熊本支部 緒方将さん 「寒くなるにつれて、服装がだんだん黒っぽいもの、暗いものになってくる。ライトなども早めに点灯したりハイビームなどを活用したりして、視野の確保を行っていただきたい」
また、ドライバーだけでなく歩行者にも気をつけてほしい点があるといいます。 ■JAF熊本支部 緒方将さん 「極力明るい服装がいいが、難しければ反射材などがついたものを身につけていただく。そして(存在を)アピール、自分から周りへアピールしていくことが重要」
熊本県警によりますと、去年1年間に、信号のない横断歩道で44人が事故にあっていて、このうち1人が亡くなりました。JAFや県警に話を聞きますと、74.8%は全国的に見れば高い数字ですが、あくまで目標は100%だということです。ちなみに違反すると、普通車の場合、反則金9000円、違反点数2点となります。
ダイヤマークの道路標示の意味は、前方に信号のない横断歩道、または自転車横断帯があるという印です。基本的に、信号機のない横断歩道の手前に2つ縦に並べて表示されています。1つ目は横断歩道の約50メートル手前、2つ目は約30メートル手前にあります。 また、車だけでなく自転車も交通ルールを正しく守る必要があります。11月18日、熊本市北区の自動車学校で開かれたのは、県内で働くベトナム人を対象にした自転車の安全運転講習会です。車と同様に「横断歩道の前での一時停止」の徹底を呼びかけました。