「風都探偵」細谷佳正&内山昂輝、ビギンズナイト編の魅力は鳴海荘吉 劇場版で向き合う仮面ライダーWはじまりの物語
「そこで『キャラクター像が確立した』とは全く思ってなくて、それはあくまでもゲームのキャラクターとしての音声だし、ゲーム中には左翔太郎の顔が映ることがないのもそう思った理由だと思います」
「アニメ「風都探偵」で翔太郎を演じさせて頂けることになって、「ここから、翔太郎として認識されるだろう」と考えていました」
「アニメはキャラクターの絵があるし、その絵に台詞をつけていくので、ドラマとは全く別の印象になります。原作は原作、アニメはアニメ、と言った意識に視聴者の皆さんにはなってもらえるだろうと思ったので、その時はエゴサしたと思います(笑)。どんな作品でも色々あるのが常ですけど、好意的にみてくださっている方が多くて嬉しかったです」
ゲーム・シリーズアニメ・劇場版とキャラクターと向き合ってきた二人にとって、翔太郎&フィリップの魅力はどんなところにあるのか。 細谷は「翔太郎の魅力は、純粋で真っ直ぐなところです。それが他人を惹きつけているし、フィリップみたいな天才的な雰囲気はないけど、情とか優しさとか、心の温かさとか…何だろう? 今の時代からすると一見役立ちそうにない、能力とは言えないものかも知れないけど、それをずっと持っているところが僕は好きですね」と語る。
内山は「フィリップは、表面的にはクールでミステリアスなところが魅力的です。また、何か一つ興味のあるものを見つけた時、好奇心全開で沸き上がる気持ちを抑えられなくなっている姿も、普段とのギャップが垣間見えて、魅力につながっていると思います」とキャラクターを分析。フィリップの物語を掘り下げるほど、新たな魅力が発見できるといい、「キャラクターとしての引き出しがぎゅっと詰まった人物」と表現していた。
実写ドラマからはじまり、漫画、シリーズアニメ、舞台とメディアの垣根を越えて拡大する「仮面ライダーW」「風都探偵」の世界観。細谷と内山は、今やその世界観に欠かせない唯一無二の存在となった。翔太郎とフィリップが、なぜ仮面ライダーWとなったのか。劇場版で描かれる真の「ビギンズナイト」に注目だ。(取材・文:編集部・倉本拓弥)
『劇場版「風都探偵 仮面ライダースカルの肖像」』は期間限定上映中