今年は3割安い「正直びっくりした」“ズワイガニの当たり年”?あまりの安値に漁獲枠を設ける動きも…販売店と漁業関係者に聞いてみた
■なぜ安い?ズワイガニと似たオオズワイガニの影響か?… カニの当たり年ともいえるこの状況について、石川県漁協のおさかなマイスター、高岩信広さんは、近年、資源保護のために漁獲量を自主規制してきた成果だといいます。 県漁協かなざわ総合市場・高岩信広さん「石川県は特に脱皮間もないいわゆるミズガニを獲らないとか、解禁前には混獲するエリアに入らないとか、特に資源保護について取り組んできました」 今年は地物の初競りを前に他県のカニがすでに出回り流通量が増えています。 加えて、見た目がズワイガニとよく似た北海道産のオオズワイガニの流通も、安値に拍車をかけていると高岩さんは考えています。 一方で、このまま安値が続くと、燃料費高騰などのあおりを受ける漁師らの生活に影響が及ぶとして、各港では独自の漁獲枠を設けて価格を安定させようとしています。 県漁協かなざわ総合市場・高岩信広さん「12月になると需要が増えれば値段は上がると思いますし、逆にシケも増えるのでそういうことになりますので、言えるのは今のうちに食べていただきたいなっていうことですね」 年末にかけて値上がりが予想されるとあって、今年の冬の味覚はまさに今が買い時のようです。
北陸放送