「金」で被災地の励みに バスケ赤穂選手、内灘訪問 パリ五輪代表・七尾出身
●姉、兄と内灘でコート寄贈式に パリ五輪の開会式まで1カ月となった26日、七尾市出身でバスケットボール女子日本代表の赤穂ひまわり選手(25)=デンソー=が、内灘町総合公園に被災地支援の一環として整備された屋外コートの寄贈式に出席した。赤穂選手はシュートを披露し、「目標は金メダル。地震で大きな被害を受けたふるさとの人の励みになればうれしい」と、出場した東京五輪の「銀」を超える活躍を誓った。 【写真】シュートの打ち初めを行う赤穂ひまわり選手 赤穂選手は寄贈式のゲストとして、姉のさくら選手(28)=デンソー=、双子の兄雷太選手(25)=秋田=とともに招かれた。パリに向け「結果にこだわりながら、楽しく頑張っている姿を見てもらいたい」と話す赤穂選手に、「東京五輪での経験を生かし、チームを引っ張って」(さくら選手)「けがなく楽しんで」(雷太選手)とエールが送られた。 きょうだいがそろうのは3年ぶりで、母の久美子さんによると、代表入りの吉報を受けた25日夜は金沢駅近くの店で、父の真さん、久美子さん、妹のかんなさん(22)を含めた家族6人で祝杯を挙げたという。 1次リーグC組で対戦する米国、ベルギー、ドイツについて、赤穂選手は「どこも強豪だが、まずはアメリカとの初戦をしっかり戦う。海外の選手に比べフィジカルも高さも足りない分、体を張ってプレーしたい」と力を込めた。 コートは、バスケ関連イベントを企画する民間団体「ピックアッププレイグラウンド」(東京)が、地震でプレーする場所を失った子どもたちに活動の場を与えたいと、クラウドファンディングで約700万円を集めてリニューアルした。 赤穂選手は、まだ競技をする余裕がない被災者に思いをはせ「こういう環境ができたことで、余裕ができた時にもう一回バスケットに触れる機会になればいい」と話した。