大阪・松井市長 府大・市大統合の新大学「大阪の経済を成長させるアイデアを生み出せる大学になる」
大阪・松井市長 府大・市大統合の新大学「大阪の経済を成長させるアイデアを生み出せる大学になる」
大阪市の松井一郎市長は6日午後、大阪市役所で定例会見を行った。その中で、報道陣からあす7日の市議会開会で、大阪府立大学と大阪市立大学を2022年度に統合するという議案提出についての質問があり、松井市長は「大阪の経済を成長させるアイデアを生み出せる大学になると思っている」と述べた。 【ノーカット】大阪・松井市長 府大・市大統合の新大学への期待について話す大阪市の松井市長
新大学の開学は2022年4月に決まっている
先月16日に開かれた「大阪府戦略本部会議」では、新大学の開学を2022年4月とすることが正式に決まった。大阪城付近の「森之宮地区」市有地に、約1000億円をかけて新キャンパスを建設、それは府と市で費用を折半する方針となっている。新大学を設置する「公立大学法人大阪」は、国に対して10月に認可を申請する方針だという。
日本のこれからの社会構造変化に耐えうる教育機関にしていきたい
会見では、報道陣から「市議会開会で議案として府大、市大を2022年度に統合するという議案を出されると思いますが、統合が実現すれば国内最大規模の公立大学で、新大学に期待すること、地域への貢献はどういったものになるのか」という質問があった。 これに対し、松井市長は「地域への貢献はシンクタンク機能として、様々なビッグデータを活用しながら、まずは大阪の経済を成長させるアイデアを生み出せる大学になると思っている」と述べた。
関西の中心地を担っていく新たな拠点が森之宮エリア
また「今回(2025年大阪・関西)万博のテーマ『いのち輝く未来社会のデザイン』にもつながりますけど、人が人生最後まで機能を維持しながら豊かに暮らせる、そういうものを生み出してくれる、そういう大学になる。高いポテンシャルを持ってる大学だからこそ、世界から若い研究者が集まるそういう大学に間違いなくなってくれると思ってます」と続けた。
大学統合については「当然の話」
また、大学の統合については「当然の話、人口減少で若者減るわけですから」とし、「今の国立大学の数がそのまま定員満員で成り立つのは考えにくい」「我々は1法人1大学にすることによって、日本のこれからの社会構造変化に耐えうるそういう教育機関にしていきたい」と話していた。
東には『森之宮』、西には『夢洲』という新たな拠点が
また、キャンパスが森之宮に予定されていることについて、エリア全体がどういった場所になることを期待しているかという質問もあった。 これに対し、松井市長は「大阪都心部の東の拠点。大阪市内の拠点と言えば『難波』『梅田』。これが東には『森之宮』ができ、西には『夢洲』ができるという形で、大阪というより関西の中心地を担っていく新たな拠点が森之宮エリアにできると考えている」と答えていた。