タイヤにある「謎の丸印」なんの意味? 赤や黄に違いある? 気づけば消えるけど問題ナシなのか
赤や黄色の丸印は重要?
新品のタイヤをみると、その側面には、よく赤や黄色の1.5センチほどの丸印がつけられています。 この印は、何のためにつけられているのでしょうか。 【画像】「これはアウトー!!」 これが今すぐ交換すべき「危険なタイヤ」です(19枚)
赤色と黄色、どちらの印もタイヤをホイールと組み合わせるときの「目印」として使われるものです。 赤い印は、「ユニフォミティマーク」といい、タイヤを回転させたときに最も出っ張る部分や、あるいは、ゴムが最も硬い部分につけられます。ユニフォミティ(uniformity)とは均一性という意味です。 じつは、まん丸に見えるタイヤも、ゴムのほかさまざまな素材を混ぜ合わせて製造するため、できあがりは完全な真円ではありません。 そこで、検品に合格したタイヤのひとつ一つにユニフォミティマークをつけて、「いびつ」な部分を示しているのです。 ユニフォミティマークについて、横浜ゴムの広報部の担当者は「これらは製造工場にて真円性のテストを行い、基準をクリアしたものにマークをしています」と話します。 タイヤと同じようにホイールも真円ではありませんが、タイヤを組むときには、この最も出っ張っているユニフォミティマークの部分と、新品ホイールの最も凹んでいる部分を合致させることで全体を真円に近づけることができます。 これに対し、タイヤの最も軽い部分につけられるのが、「軽点マーク」という黄色の印です。黄色のほかに白い印がつけられることもあります。 タイヤを組む上では、走行時に振動を起こさないように、全体的に同じ重さにする必要もあります。 そこで、軽点マークの部分を、ホイールで最も重いエアバルブの位置に合わせることで重量のバランスをとることができます。 このように、ユニフォミティマークや軽点マークは個々のタイヤの特性を示しています。 しかし、一方で、全ての新品タイヤにつけられているものでもありません。 マークについて、前出の担当者は次のように語ります。 「マークの色や有無はあくまで当社における基準となりますので、全社共通のものではございません」 なかには、新品タイヤにユニフォミティマークや軽点マークをつけないメーカーもあるようです。