雪国に行ったら「燃料」が凍結してトラブルに!? 事前に確認すべきポイントを理由とあわせて解説
ディーゼル車で寒冷地に行く場合の注意点と対策方法
冬場は、地域によって凍りにくい種類の軽油が使われているということを説明してきました。それではディーゼルエンジンを搭載した車で、スキーなどウインターレジャーをするために寒い地域に行く場合の注意点を解説します。 結論からいうと、目的地で取り扱っている軽油とお住まいの地域の軽油の分類を確認しておくことでトラブルを未然に防げます。石油連盟では「軽油使用ガイドライン」を定めており、使用する時期と地域ごとに取り扱う軽油の種類を定めています。 それによると、例えば2月のガイドラインは以下の通りとなります。 特3号:北海道(道南を除く) 3号:道南、中部山岳、東北 2号:関東、北陸、山陰、東海、近畿、山陽、四国、九州 特1号:沖縄 つまり、例えば関東(ガイドラインでは2号)から東北(同3号)へ行く場合、軽油の種類が違うことになりますから、軽油が凍るリスクがあると言えます。 その際の対策方法としては、現地に到着してすぐに現地仕様の燃料(3号)を調達することです。旅行などで寒冷地に行く際は現地に行くまでの燃料を入れた状態で出発し、現地で給油するという流れを踏めば安心でしょう。
ガソリンは凍らないの?
ここまで説明した通り、軽油は凍る危険性がありますが、ガソリンは本当に大丈夫なのか不安に思う人もいるでしょう。ガソリンは凍る温度がマイナス100℃とも言われていますから、日本で最も寒いと言われている北海道旭川市(最低気温マイナス41℃を記録)であっても凍ってしまう恐れはまずないと言えるでしょう。
まとめ
今年は暖冬とも言われ、比較的暖かい日が多いですが、ディーゼル車に乗っている人で、特に寒冷地へ車でレジャーに行く際には、燃料が凍ってトラブルに巻き込まれることのないよう気をつけましょう。 出典 ENEOS株式会社 石油便覧 第2編 第2章 第5節 軽油 石油連盟 情報ライブラリー 軽油の品質 執筆者:宇野 源一 AFP
ファイナンシャルフィールド編集部