「中国は“アジア二流”ですらない」欧州から帰還した代表エースが切実な本音を吐露!「スペインとはサッカー文化がまるで違う」
最新FIFAランキングはアジアで13番目の88位
現地2月26日、中国サッカー界の年間アワードである「ゴールデングローブ賞」の授賞式が開催され、2023年シーズンのMVPに中国代表FWのウー・レイが選出された。通算4度目の受賞で、昨季は欧州から帰還して2シーズン目の上海海港で大活躍。チームのリーグ制覇に多大な貢献を果たした。 【PHOTO】アジアカップ2023を彩った各国美女サポーターを特集! 中国代表を牽引する大エースはその後、『新華社通信』の記念インタビューに応じた。男女ともに代表チームが低空飛行を続け、年明け以降は贈賄・八百長事件が明るみとなって暗いムードが漂う中国サッカー界を憂いた。自身も先のアジアカップ2023では無得点に終わり、チームは0勝2分け1敗の得点ゼロでグループステージ敗退。国内で猛批判に晒されたばかりだ。 エスパニョールで4年間を過ごした32歳は「この2年間、中国サッカーを取り巻く環境は決して良いとは言えなかった」と切り出し、「困難な時代であればあるほど、僕たちは粘り強く諦めないで前へ進まなければならない。もし選手がそのような自信を持たなければ、中国サッカーはますます悪くなる。もちろん大きな重圧に直面しているけど、明るい話題をファンに提供するためにも、ベストを尽くさなければならない」と力説した。 さらにスペインでの体験を基に「ピッチ上だけでなく、ユースの練習やクラブの運営システムなど、スペインでは本当に多くのことを学んだ。サッカーに対する理解も中国のサッカー文化とはまるで違う」と説明。そのうえで「明らかなのは、中国リーグのゲームはテンポが遅いということ。あらゆる面での変化が必要で、国内の全クラブが世界のトレンドを意識して追いかけ、リーグ強化のために協力しなければならない。アジアチャンピオンズリーグなど国際試合のゲームから学ぶだけでなく、自分たちで改善する努力が必要だ」と訴える。「今季からリーグの外国籍枠が5人に増える。これは良い試みだと思う」と新たな改革案には賛同した。 そしてアジアカップを振り返る。ウー・レイは「我々はいまやアジアの二流ですらない現実を認めなければならない」ときっぱり。「アジアの他のチームが明らかな進歩を遂げていると感じたし、プレースタイルも世界の潮流に沿ったものだった。我々がこの先も立ち止まっているならば、彼らとの距離はどんどん広がっていくばかりだ」と論じた。 ただ、最後はポジティブに前を向いた。「(2026年の)ワールドカップ予選はきっと突破できる、中国代表にはその力があると僕は信じるし、やり遂げなければならないミッションだ。みんなで協力し合い、5年後、10年後の中国サッカーの姿を思い描きながら正しい道を進みたい。またかつてのレベルに戻るまで、僕はそう時間はかからないと思っている」と語った。 最新のFIFAランキングで中国は、前回から9ポイントも下げて88位に落ち込んだ。なんとアジアで13番目の立ち位置となった。北中米ワールドカップのアジア枠は8・5枠に増えたが、現在の中国代表チームにとって容易いハードルではないことが窺い知れる。 構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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