山田洋次監督、「喜劇のヒーローを演じる役者失った」悲痛な思い吐露…死去の西田敏行さん『虹をつかむ男』『学校』シリーズ出演
俳優の西田敏行さん（享年７６）の訃報を受け、山田洋次監督（９３）が１７日、松竹を通じて西田さんにコメントを寄せた。 西田さんは、山田監督がメガホンをとった「虹をつかむ男」シリーズ、「学校」シリーズに出演した。 山田監督は「訃報を聞いて、喜劇のヒーローを演じる役者をぼくたちは失った、という喪失感の中にいます」と悲痛な思いを吐露。続けて「『学校』シリーズは企画の最初の段階から西田さんをイメージにおいていたし、彼なしにはつくれなかった。『釣りバカ日誌』シリーズもこの人がいなかったら、成り立たなかったはず」と西田さんが唯一無二の存在であったことを語り、「いくつになっても福島弁の抜けない、懐かしい人柄。小太りの肉体・響きの豊かなバリトンの声、愛嬌（あいきょう）のある目元、ヨーロッパではこういう役者をクラウンというそうだが、あの姿がもう見られない。偉大な日本のクラウンが去ってしまったことを私は心から悲しく思っています」と悼んだ。
中日スポーツ
