三戸町長に沼沢氏/投票率は過去最低
前町長の辞職に伴う青森県三戸町の町長選は17日投開票され、無所属新人で元町職員の沼沢修二氏(57)が3350票を獲得、無所属新人で十和田市の無職東晴美氏(69)を大差で破って初当選した。投票率は45.40%で、過去最低だった1988年の59.18%を13.78ポイント下回った。 沼沢氏は三戸中央病院事務長を務めていた6月に町職員を早期退職し、7月に出馬表明した。選挙初挑戦ながら、32年間の行政経験をアピール。「消滅可能性自治体」からの脱却に向け「稼ぐ自治体をつくる」をビジョンに掲げ、「町を大きく前進させたい」と訴えた。 8月下旬から毎朝街頭に立ち、町民にあいさつを重ねるなど浸透を図った。選挙戦では、竹原義人町議会議長をはじめ町議8人の全面的な支援を受け、町内をくまなく巡り、ミニ街頭を精力的に行った。 午後8時15分ごろ、同町川守田の事務所に当選確実の知らせが届くと、支持者約60人が一斉に拍手。沼沢氏は「地域の全ての皆さんのおかげ。町民ファーストの姿勢で町民としっかり向き合って事業を展開する。三戸郡や青森県のリーダーとして引っ張っていくような町づくりを目指したい」と述べ、一人一人と握手を交わし感謝を伝えた。 【開票結果】(選管最終) 当選 3,350 沼沢 修二 57 無新 140 東 晴美 69 無新 (法定得票数未満、供託金没収) ▽有権者数 7,886 ▽投票率 45.40% ▽投票者数 3,580 ▽有効 3,490 ▽無効 90