円は対ドルで154円台後半、155円の節目を前に下げ渋り
(ブルームバーグ): 13日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=154円台後半で下げ渋り。公示仲値にかけて一時154円94銭と7月30日以来の安値を更新した後、155円を前に足踏みの状態となっている。
みずほ銀行金融市場部グローバル為替トレーディングチームの南英明ディレクターは「仲値で155円に到達できなかったことによる失望に加え、人民元の基準値が元高に設定されてドル・オフショア人民元主導でドル売りになっており、円はいったん下げ渋っている」と指摘した。
一方、スタンダードチャータード銀行の江沢福紘フィナンシャルマーケッツ本部長は、日本時間夜発表の米消費者物価指数(CPI)が上振れたり、14日に予定されるパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を受け米利下げ観測が後退した場合には、「1ドル=160円を目指す流れができる可能性がある」と語った。
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Daisuke Sakai