保志総一朗『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』は「SEED愛が詰まった作品」と笑顔！石田彰は「かつての盟友も登場します」とアピール
「機動戦士ガンダムSEED」シリーズ最新作となる劇場版『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(公開中)の公開記念舞台挨拶が1月28日、新宿ピカデリーにて開催され、キラ・ヤマト役の保志総一朗、ラクス・クライン役の田中理恵、アスラン・ザラ役の石田彰、イングリット・トラドール役の上坂すみれ、グリフィン・アルバレスト役の森崎ウィンら声優キャストと、主題歌を担当した西川貴教、福田己津央監督が登壇した。 【写真を見る】『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』(公開中)の音楽の魅力に触れた森崎ウィンと西川貴教は顔を見合わせニッコリ シリーズの完全新作となる本作では、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」のその後の物語が描かれ、戦いが続く世界でキラ、アスラン、シンたちの新たなストーリーが展開していく。上映前の舞台挨拶でのトークはネタバレ厳禁。保志は開口一番「なにもしゃべれないぞー」と困った表情を浮かべつつ、「発言に注意します！」と宣言。あまりにも言葉を選びすぎ少々挨拶がまとまらなかったため、西川から「意識しすぎ！」とツッコミが入ると会場は大爆笑。冒頭から笑顔に包まれる楽しいイベントとなった。 1月26日公開の本作は、金曜、土曜の2日間で約50万人を動員。興行収入は7億7000万円を突破している。この日のイベントもすでに2回以上鑑賞済みの観客がほとんどという熱狂ぶり。福田監督は「数字を目指して作ったわけじゃない。みなさんの笑ってくれる顔が見たくて作ったのは間違いないです」とキッパリ。「SEED」好きの多い制作スタッフの頑張りにも感謝しつつ、観客に向けては笑顔になれるような映画になっていなかったら「ごめんね」と茶目っ気たっぷりに語る福田監督に、会場からは大きな拍手が贈られた。 「愛をテーマに描いていることは間違いない」とネタバレを回避してコメントした石田は「同時に戦争を描いていて、“こうなってほしい”という思惑同士がぶつかっている。それを収束するためにはいろいろな決断をしなければならない。決断を迫られた時に、一番つらい思いをしているところも(きちんと)描いている。ただハッピーなことだけではありません。もう言っちゃうけれど…、かつての盟友イザークとディアッカが登場するんです。彼らがどういう思いでその任務についているのかは”見どころ”になると思います」と物語の深みに触れる。そんな石田に「君は、なにに乗るの？」と福田監督から質問が飛ぶとキャスト陣は大爆笑。「わざとネタバレさせようとしてますか？」とさらりと返した石田は「今回のアスランは、水遁の術を使うような人なのかな？忍者じゃないからそういうことでもないのかな…。変身ヒーローみたいなところもあるのかな？」などとかわしながら回答し「とにかく観て！」とコメントを切り上げ、さらなる笑いを誘っていた。 「SEED」シリーズの魅力として楽曲のすばらしさも挙げられる。主題歌を担当した西川は「主題歌、挿入歌はもちろん、劇伴の素晴らしさも同時に味わってもらいたいです。耳、目、肌感、振動も含めて、いろいろな思いと一緒に届けられたらと思っております」と熱い思いを伝えた。五感を刺激する環境での鑑賞は劇場版ならではと前置きした森崎は「映画館のスピーカーで楽しめるのは劇場版の良さのひとつ。『ガンダム』ならではの効果音もすばらしいので、ぜひ楽しんで下さい！」と映画館での鑑賞をおすすめした。 試写を観た際に「魂が持っていかれた」と振り返った上坂は「今日、映画を観た後は、おとなしくおうちに帰ってください！」と独特のコメントで笑いを誘う。試写後の飲み会で、心ここにあらずの状態だった自身の経験をもとに、本作観賞後は家でじっくりと物語の世界に浸ることをおすすめしたかったようだったが、その独特な表現で会場のあちこちから笑い声が漏れる状況に。すかさず西川が「あなたが一番フリーダム！」とツッコミを入れ、会場は大きな拍手と笑い声に包まれた。 最後の挨拶で保志は「18年分のガンダムSEED愛が詰まった作品になっています。ぜひ、何度も堪能してください！」と締めくくった。イベントではこの日、スケジュールの都合で参加できなかったシン・アスカ役の鈴村健一からのメッセージも代読された。 取材・文/タナカシノブ
