なぜ横浜DeNAの三浦監督は日本で前例のない革新的コーチ陣用で優勝に挑むのか…36歳と38歳の元アナリストが投打チーフコーチ
チーム強化のアプローチは多方面にわたる。 「栄養士にキャンプ中から参加してもらい、食育に関しての講義を定期的にやってもらっています。いろんなところからアプローチがあります」 年間を通じてのコンディションを保つための方策にも着手している 課題の残る走塁面では、楽天で走塁革命を起こした佐竹を招き、走塁アナリストとしての立場からデータを駆使したアドバイスを仰いでいる。 「選手には知識を頭に入れながら練習に取り組んでもらっていますが、知識だけが先行してもダメ。ここもバランスが必要で技術も大事になってくるんです」と三浦監督。 ーー球界最先端の指揮系統を目指す? 「そういうところを目指していく。だから横浜進化というスローガンをつけたわけで、すべてを勝ちに結び付けるためにいろんなアプローチが必要になります。これをやっとけば、優勝できるという保証や正解は何もありません。プロ野球に100%はないんです。そこを目指し、そのためにどうするのか。よりいいものを常に求めていきます」 球界に新風を吹きこむ大胆な実験と言っていいだろう。ただプロ野球は結果の世界である。優勝という成功を手にしなければ、それは革命にはならない。だが、挑戦なきところに革命は生まれないのである。 オープン戦を7勝6敗5分けの6位で終えた三浦監督は広島戦の開幕投手に東克樹を指名した。昨季16勝3敗で最多勝&最高勝率の“2冠”を獲得した左腕エース。またオープン戦で打率・434をマークして首位打者に輝いたゴールデンルーキーの度会隆輝を「1番・ライト」で起用すると見られている。 (文責・本郷陽一/RONSPO、スポーツタイムズ通信社)
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