保護猫58匹を世話 モーニング娘。小田さくら「猫を見た時“かわいい”以外を思って」
日テレNEWS
アイドルグループ・モーニング娘。’23の小田さくらさん(24)が、猫たちとの生活をまとめたフォトエッセー『さくらと猫』を発売しました。生まれたときから過ごしてきた猫は、全て保護猫だという小田さん。その数は、家で飼った猫とミルクボランティアでお世話した猫をあわせると、58匹に。家族と一緒にしてきたミルクボランティアの体験談や、保護猫と過ごしてきた小田さんが思う“猫について知ってほしいこと”などをインタビューしました。 【画像】日本武道館で25周年メドレーを披露したモーニング娘。’23
――現在、小田さんが飼っている4匹の猫(セイラ・のぶお・吉・クマ)も保護猫です。どんな背景があって家に来たのでしょうか。 今いる4匹は、捨て猫出身が2匹。生まれてすぐの状態で、工場の裏にビニール袋とかに入れられて捨てられていた3きょうだいのうち2匹はうちに来て、1匹はよその家にいって…っていうのが、のぶおとセイラのきょうだいです。吉(きち)とクマは、多頭飼育崩壊(世話できる数以上に猫などを増やし、飼育できなくなる状況のこと)っていう、猫をどんどんどんどん増やしちゃって、もう手がつかなくなっちゃった(ところの猫)。 ――そういう背景を知って、どのように感じましたか? “かわいい”と私は思うんですけど、猫のこと。“かわいい”ということが、猫自身を苦しめる武器になり得るんだなと。“かわいい”しか考えられない人の手によって増えて、生きていけなくなって。野良猫にご飯あげちゃうとか、“かわいい”から拾ってきちゃうとか、その優しさが元凶になったりしてるんだなって、ボランティアをしていてより一層感じました。
■ミルクボランティアで“大変さ”痛感 アイドル活動に影響も
――小田さんが取り組んだ“ミルクボランティア”とは、どういう活動なのでしょうか? 保護猫の団体や法人、猫を保護してる活動をされている方でも、ミルクの時期の子猫って本当に手が回らなくなるんですよ。母猫と引き離されちゃった子は、2~3時間に1回はミルク…とかになるので、おうちでボランティアとして助ける(活動)。 一番ちっちゃい子は100何グラムの子猫にミルクをあげて、離乳食で自分で食べられるようになるまで教えて、トイレを覚えさせて。大体500グラムとかになったら、自分でいろいろできるようになるので、そうなったらお返しするっていうのを、1か月に1組(2~5匹)ペースで何回かやっていました。 ――ミルクボランティアで大変だったことは? これは私の職業柄もあるかもしれないんですけど、猫はお母さんから吸ってる姿勢に近づくために、うつぶせにさせて(ミルクを)飲ませるんですよ。1匹ずつ“ベストポジション”があるみたいで。顔を持ってミルクを持って、絶対そこから動かないように、ズレると「もう飲みません」って言われるので。“ここですね”っていう位置をキープしたまま10分とかやってると、肩甲骨と首が集中しすぎてガチガチになるんですよ。次の日がコンサートってなると、可動範囲がめっちゃ狭くなっていたりして、結構背中と首が痛くなっちゃったりしました。 ――大変な一方で、ミルクボランティアを経験して気づいたことは? すっごいかわいいんですよ、本当に! かわいいと思うじゃないですか、子猫って。もうその倍くらいかわいいです。触れ合っていると、その大変なこととかを全て忘れるくらい。「やったー! ミルクの時間だ」って、こっちがなるくらいかわいいんです。そのかわいさが財産でした。それでも、こんなに大変でも“かわいい”って思える私は“猫を飼うことに向いている人”で、“かわいいけど大変”っていうのが勝っちゃう人は、猫を飼えないんだなっていうのをすごい思いました。