舞台「サイボーグ009」七海ひろき“009 / 島村ジョー”らのパフォーマンスに植木豪が太鼓判
石ノ森章太郎のSFマンガを原作とした「舞台『サイボーグ009』」の製作発表記者会見が、昨日3月25日に東京都内で行われた。 【動画】舞台「サイボーグ009」公演スポット映像(他33件) 今年誕生60周年を迎える「サイボーグ009」は、戦争兵器として改造手術を受けた9人のサイボーグ戦士が、それぞれ悩みや悲しみを背負いながら、世界平和のために力を合わせて悪と戦う物語。昨日行われた製作発表記者会見ではまず、本作のスポット映像とビジュアルがお披露目されたのち、演出の植木豪、009 / 島村ジョー役の七海ひろき、石森プロ ライセンス部の及川美香氏のトークセッションが行われた。 本作への出演と共に「サイボーグ009」の60周年アンバサダーにも就任した七海は「お話をいただいてうれしかったし驚いた。反響が大きく、009 / 島村ジョーという大役に緊張しています」と胸の内を明かす。アンバサダー就任については「私事ですが、宝塚歌劇団を退団して新たなスタートを切ってから5周年でもあるのでご縁を感じます。記念の年に選んでいただき光栄です」と笑顔で話した。 七海の出演について及川氏は「ご本人を前に言うのも恥ずかしいですが(笑)、七海さんは凛とした立ち姿や伸びやかな動き、憂いのあるまなざしなど、島村ジョーを演じるうえで大切な要素を兼ね備えています。少年っぽさも持ちつつ、はかなげな表情も見せてくださるのが魅力的」と語る。 サイボーグ戦士の特殊技能を舞台で描くことについて植木は「映像は使いますが、舞台の良さも出したい。運動神経抜群の高橋駿一(002 / ジェット・リンク役)くんやダンスのスペシャリストであるToyotaka(008 / ピュンマ役)くんもいることですし、それぞれの戦士の違いを生かした演出ができたら」と構想を明かした。 その後ステージでは、七海を含むサイボーグ戦士役のキャストがアクションを交えたステージを披露。ダンサーたちからなるBG SOLDIERSと共に、キャストは映像とアクロバットやダンスを組み合わせたパフォーマンスで会場を沸かせた。 パフォーマンス後には改めて登壇者がステージにそろった。高橋は以前から、自身が演じる002 / ジェット・リンクが好きでフィギュアも持っているという。高橋は「好戦的だけど仲間思いなジェット・リンクを演じられて光栄。自分なりのエッセンスを加えながらキャラクターの魅力を伝えたい」と思いを口にした。 003 / フランソワーズ・アルヌール役の音波みのりは「この中で唯一の女性キャラクターです。母性や女性らしさを大切にしながら演じたい」とコメント。004 / アルベルト・ハインリヒ役の里中将道は「アルベルト・ハインリヒは辛い過去があるけど、サイボーグ戦士たちと一緒にいることで前向きになれるところが人間らしい。力を合わせてこの舞台を作り上げたい」と意気込む。 桜庭大翔が演じる005 / ジェロニモ・ジュニアは、強固な皮膚と怪力が特徴のサイボーグ。桜庭は「筋トレをやりすぎて最近、フライパンを曲げられるようになった。『この力をどこで使えばいいんだ?』と思っていましたが、ここでしたね!」と笑いを誘い、「さっきみんなでエレベーターに乗ったとき、『任務に行くんだ』という感じがしてワクワクが止まらなかった。お客様も絶対にワクワクできるはず」と期待を口にする。 006 / 張々湖(ちゃんちゃんこ)役の酒井敏也が「張々湖の魅力は、年を重ねた知恵と知識と経験。私も俳優生活が長いので、知恵と経験がにじみ出る演技で役になりきりたいと思っています……チャンチャン!」とちゃめっ気たっぷりにコメント。007 / グレート・ブリテン役の川原一馬は「グレート・ブリテンは原作では最年長。コミカルなキャラクターですが、カッコいいところはカッコよく演じたい。僕もスキンヘッドの似合う男になれたらと思います(笑)」と話した。 植木が「こういった原作もののお仕事をいただくと資料をどこかからお借りすることが多いと思うのですが、Toyotakaくんは全部自分で買っていました」と明かすと、008 / ピュンマ役のToyotakaは「恥ずかしいから言わないで」と苦笑いしつつ、「ピュンマはあまり感情を表に出さない好青年という印象。僕も今日から好青年になります!」と抱負を述べた。 植木はキャストたちに視線を送りながら、「『この舞台、行けるな』と確信しました。稽古が楽しみだし、カッコいい舞台にしなきゃなと。それに七海さんが出ると、みんながよりシャキッとしてる気がします」と笑う。七海は植木のコメントに「私が怖い人みたいじゃないですか!?(笑)」とリアクションして一同を和ませつつ、「今日初めてお会いした共演者の方もいますが、皆さんめちゃめちゃカッコいいです。損はさせませんので、ぜひ舞台『サイボーグ009』を観に来てほしいです!」と観客にメッセージを送った。 なお本作に、サイボーグ戦士の1人である001 / イワン・ウイスキーが登場することが明らかに。同役の声の出演を務めるキャストは後日発表される。公演は5月18日から26日まで東京・日本青年館ホールで行われ、全公演でスペシャルカーテンコールやアフタートークといったアフターイベントが開催される。チケットの一般販売は4月21日10:00にスタート。 ■ 舞台「サイボーグ009」 2024年5月18日(土)~2024年5月26日(日) 東京都 日本青年館ホール □ スタッフ 原作:石ノ森章太郎 脚本:亀田真二郎 演出:植木豪 □ 出演 009 / 島村ジョー:七海ひろき 001 / イワン・ウイスキー:(声の出演)※後日発表 002 / ジェット・リンク:高橋駿一 003 / フランソワーズ・アルヌール:音波みのり 004 / アルベルト・ハインリヒ:里中将道 005 / ジェロニモ・ジュニア:桜庭大翔 006 / 張々湖:酒井敏也 007 / グレート・ブリテン:川原一馬 008 / ピュンマ:Toyotaka 0010 / プラス、シキ:滝澤諒 0010 / マイナス、リク:相澤莉多 アイザック・ギルモア:大高洋夫 BG SOLDIERS HILOMU / Dolton / KIMUTAKU / KENTA / GeN / 加藤貴彦 / 神谷亮太 ※石ノ森章太郎の「ノ」は約60%縮小が正式表記。 (c)石森プロ (c)舞台「サイボーグ009」製作委員会