“消火”と“人命救助”2つの役割 金沢市唯一の「兼任救助隊」が訓練公開
暖房器具の使用が増える本格的な冬を前に、金沢市消防局が5日、訓練の様子を公開しました。訓練に参加したのは、消火作業だけでなく、人命救助も同時に行う金沢市唯一の部隊です。 【写真を見る】煙が出る住宅で放水しながら人命救助 金石消防署三和出張所で行われた訓練には「兼任救助隊」の隊員10人が参加しました。訓練は、住宅で火災が発生した想定で行われ、隊員がホースを使って放水しながら、取り残された人を救出しました。 兼任救助隊は、国の法改正を受けて1987年に金石消防署に設置。消火と人命救助の2つの機能を持ち合わせた金沢市唯一の部隊で、通常の消防車の装備に加え、担架やロープ、電動工具など救助に必要な機材も常備しています。 金石消防署の佐藤健署長は「火災現場で要救助者がいた場合に消火活動をしながら救出活動を展開することができる。迅速、確実、さらに安全な活動ができるよう現場で対応していきたい」と述べました。 また崖下に転落した車の中から取り残された人を救出する訓練では、隊員が車が完全に停止しているかなどを慎重に確認しながら救助に当たっていました。
北陸放送