「千葉バラバラ女性遺体」瑠奈被告が検索か 母親の裁判で“新たな証拠” 札幌すすきのホテル殺人事件
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札幌・すすきののホテルで男性が殺害され頭部が持ち去られた事件で、5日、起訴された親子3人のうち母親の5回目の裁判があり、弁護側から新たな証拠が提出されました。 髪を後ろに束ね、紺色のカーディガン姿で札幌地裁の法廷に現れた田村浩子被告。 死体遺棄ほう助と死体損壊ほう助の罪に問われています。 2023年7月、札幌・すすきののホテルで男性が殺害され頭部が持ち去られた事件。 この事件では、娘の田村瑠奈被告、父親の修被告、母親浩子被告3人が逮捕・起訴されています。 5日に行われた浩子被告の5回目の裁判では、追加の証拠調べが行われ、弁護側は事件前に瑠奈被告が使用したとみられるノートパソコンの検索履歴などを読み上げました。 そこには… 令和5年6月30日「千葉バラバラ女性遺体」 7月6日「千葉切断遺体」 7月11日「法定刑は死刑のみ」「日本で最も重い罪」「弁護士に聞いてみた」 この証拠について、元検事で刑事裁判に詳しい弁護士は 元東京地検検事・中村浩士弁護士 「瑠奈被告自身が主体的に過去の殺人事件だったり法定刑を調べていると/あくまで瑠奈被告自身が主体的にやっていたことで両親は殺害計画にも関与していないし、それを裏付ける検索もしていないとこういう主張をしたいんだと思います」 次回の浩子被告の裁判は11月20日の予定です。 修被告が出廷し検察側の証人尋問が行われることになっていて、検察が修被告の証言の信用性を問うとみています。 元東京地検検事・中村浩士弁護士 「(検察は)反対尋問によって事前の殺害計画を知らなかったという修被告の供述の信用性、これを崩そうという反対尋問をこれから行おうとしていると思います」 *** この事件では親子3人のうち母親の浩子被告のみ裁判が始まっています。 初公判は6月でした。このとき、浩子被告は「私が頭部の存在を知ったのは事件の後でした」と起訴内容を否認しました。 その後、弁護側は父親の修被告への証人尋問などを行っています。8月30日の3回目の裁判では、検察側が修被告のグーグルアカウントで「ハイターで指紋消せる?」といった検索履歴などを証拠として提出。修被告も犯行に加担したと主張しています。 これに対し5日の裁判で弁護側は、修被告のグーグルアカウントで「ネイル」や「アイシャドウ」などの検索履歴があったと証拠を提出。修被告のアカウントは瑠奈被告と共有されていたと主張しました。浩子被告の次回の裁判は11月20日に行われ、検察側による修被告への証人尋問が予定されています。 娘の瑠奈被告、父親の修被告の裁判の予定は決まっていません。
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