減額制限以上の年俸ダウンを経験した選手【産経新聞社提供】

　プロ野球はオフシーズンに突入し、契約更改が行われている。シーズンの大活躍で大幅昇給を勝ち取る選手がいる一方で、成績不振に陥った選手は、大幅な減俸となる例もある。ここでは、減額制限（年俸1億円以下は25%、それ以上は40%）を超える年俸ダウンを経験した一流選手を紹介する。

新井貴浩

新井貴浩【産経新聞社提供】

出身：広島県 投打：右投右打 身長／体重：189cm／102kg 生年月日：1977年1月30日 ドラフト：1998年ドラフト6位 　来シーズンから広島東洋カープの指揮を執る新井貴浩。数多くのプロ野球ファンから愛される存在だが、新井も苦しい時期を乗り越えた1人である。 　1998年ドラフト6位でカープ入団後、プロ4年目の2002年に自身初の規定打席到達。同年は124三振と粗さも目立ったが、28本塁打を放つなど持ち前のパワーを見せつけた。2005年には打率.305・43本塁打を放ち、金本知憲に3本差をつけて最多本塁打のタイトルを獲得。そして2007年オフ、阪神タイガースへのFA移籍を決断した。 　移籍後は、2010年に打率.311・112打点をマークし、翌2011年には打点王（93打点）を戴冠。一方で、カープ時代の長打力は発揮できず。成績が低迷した2014年オフ、年俸の大幅ダウンを提示されたこともあり、阪神を退団した。 　その後、阪神の提示額よりも低い金額でカープに復帰した。古巣では、2016年に打率.300・19本塁打・101打点でリーグMVPに輝き、カープを四半世紀ぶりのリーグ優勝に導いた。