田中圭“宏樹”が自ら約束を破りたいと申し出た姿に涙も、考えた子どもの名前に震撼<わたしの宝物>
松本若菜が主演を務めるドラマ「わたしの宝物」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第3話が10月31日に放送された。“托卵”を決意した美羽(松本)が生んだ子どもを見て号泣した夫・宏樹(田中圭)。その後も見られた大きな変化に視聴者の関心が集まった。(以下、ネタバレを含みます) 【写真】テロに巻き込まれて重症だった冬月(深澤辰哉)は帰国 ■男女3人のもつれあう感情を描く“ひりつく大人の恋愛ドラマ” 本作は、夫以外の男性との子どもを、夫との子と偽って生んで育てる「托卵(たくらん)」を題材にした、ひりつく大人の恋愛ドラマ。大切な宝物を守るために悪女になることを決意した1人の女性とその夫、そして彼女が愛した彼、3人のもつれあう感情を完全オリジナル脚本で描く。 托卵という禁断の選択をする主人公・美羽を松本、美羽の夫で大手商社に勤める優秀な会社員だが家庭では美羽にキツく当たり、モラハラまがいの発言をたびたび浴びせている神崎宏樹を田中圭、美羽の中学生のころの幼なじみで、学生時代からお互いに思いを寄せていた冬月稜を深澤辰哉(Snow Man)が演じる。 ■戸惑う気持ちを浅岡に打ち明けた宏樹が変わっていく 前回、生む決意をしている美羽に、子育てに協力するつもりはないが、お金で苦労はさせないと宣言した宏樹。美羽も同意して夫婦の“約束”となった。しかし、生まれた子どもを見て号泣した宏樹は、困惑している気持ちを喫茶店のマスター・浅岡(北村一輝)に打ち明けた。 「父親するの無理なんで…」と言う宏樹に、「無理も何も、お前の子だろ?お前、おぎゃーって泣いたんだろ。もう父親始まってんじゃねぇか?」と浅岡。 その後の宏樹は変わった。まずは、退院する美羽と子どものため会社を早退して迎えに行き、泣いてる子どもを心配そうに見つめた。そして約束どおりに1人で子育てに奮闘する美羽が疲れて眠ってしまっていると、代わりに哺乳瓶を片付けてあげたりもした。 ■宏樹が考えた子どもの名前に騒然 そんな中、宏樹は頼まれていた子どもの名前を書いた手帳を美羽に渡した。手帳には、調べた人気の名前ランキングや名付けの傾向などと共に、候補の名前がびっしりと書き込まれていた。そして、そこから宏樹が第一候補にしていたのは「栞(しおり)」という名前だった。 母子手帳に挟んであった美羽が作った刺繍入りのしおりを見て思い付いたのだという。さらに、「栞」には「道しるべ」という意味があり、「俺はこの子に何もしてあげられないけど、道に迷わず進んでほしいなって」という宏樹の願いが込められていた。 とても素敵な名前だった。ただ、宏樹が見た“しおり”は、美羽と冬月の思い出のもの。冬月は子どもの本当の父親だ。このことから視聴者が騒然とし、SNSには「名前の由来素敵なのに」「忘れたくても忘れられない罪が名前になってしまった」「奇しくも冬月くんが絡んだ名前」「エグすぎる」といった投稿が。 宏樹の優しい変化はまだ続いた。美羽は内心「宏樹が優しくなればなるほど、胸に刺さったとげが小さくうずいていく。これがきっと消えることがない、私の罪悪感…」と思うのだったが、「宏樹なんか変わったね」と思わず口に出てしまう。 すると宏樹はこれまでのモラハラを謝り、さらに「栞」という名前には生まれたばかりのときに自身が抱いた思いを忘れたくなく、「この子が俺の“道しるべ”になってくれた」ことも含まれていると打ち明けた。 そして「あの約束って、破ってもいいかな?父親らしいことは何もしないって言ったけど、俺を栞の父親にしてくれないか」と続けた。 第1話ではほとんどの視聴者から反感を買っていた宏樹だが、第2話で事情が分かり、第3話で好意的なものにさらに大きく変化した。今の姿は以前の宏樹に戻ったといえるのかもしれない。そんな姿に涙腺を刺激された視聴者も多かった。しかし「宏樹が不憫すぎてこっちまで罪悪感背負っている気分…」「いいパパになっていくほど苦しすぎるな」といった声も上がっており、今後の展開に心配が広がっている。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部