横山やすしさんの豪快借金エピソード 面識ない店で万年筆で指を切り血判「頼む、金貸してくれ!」
月亭八方が明かす
落語家・月亭八方が8日、ABC『これ余談なんですけど…』(水曜午後11時10分に出演。目撃した故・横山やすしさんの借金現場を語った。 【写真】「可愛くて良い子」とネット注目 月亭八方の美人な孫 破門危機を救ってもらった“恩人”でもあるというやすしについて、八方は破門の回避を報告した際に飲みに誘われた日を回想した。「飲みに行くと、とにかく長いねん。ずっと引っ張り回されんねん。そのうちお金ってなくなるやん。今はカードやけど、当時は現金やから」と話し、「(お金が)なくなると、(宴席は)終わんのかなと思ったら、近くで空いてる店に飛び込んで、寿司屋へ飛び込んで土下座して“金貸してくれ”って言うんや、あの人ね。全然知らん店」と明かした。 “漢(おとこ)横山”が口ぐせだったといい、「“漢 横山が金貸してくれ言うてんねん、若いモン連れて。こいつらも食わしてやらなあかんねん。頼む、金貸してくれ!”って土下座すんねん。夜中3時、4時の話やで。ほんなら、寿司屋のおっさんも“どうしたもんかな”思うんやろな。でも、横山やすしや。(店主が)“いくら?”って聞いたら“2万(円)”って。昭和40年代前半やで、まだ。で、2万借りて」と振り返った。 八方は直後に「(やすしさんは)“すまん”言うて、はしの(入った)袋を、はしを出して、ピーッて破って、それに“万年筆持って”借用書 横山やすし 2万円借り受けた”って。指をポンと突いてな、ペンで。血判。で、“借用書や!”言うてね」と豪快秘話を披露。驚きの声が上がる中、「このエピソード、これ事実やで」と明言すると、「(次に)その寿司屋に行ったとき、この借用書が(ネタの値段の)時価の横に貼ってんねん。それを見た(大阪)ミナミのスナックのビルを持ってるマスターが、それを2万円で買うた。“握ってくれ。シャリいらんから”言うて。それを自分のスナックで額に入れて貼って、来た客に“横山やすしの借用書。これ本人の指。血判”ってそれが自慢やってん。そういうようなエピソードがある」と後日談まで明かした。 リアルな描写にMCのかまいたち・濱家隆一は「この後、何の話できる?」と困惑。テンダラー・浜本広晃は「その借用書、マジ見たいです」と興味を示した。濱家の相方・山内健司は「やすし師匠は借用書を書いたお店には後日、返し行ってる(んですか)?」と質問。八方は「行けへん」と即答して笑わせ、「何で言うたら、横山が(貸してと)言うてるからいけんねんって。向こうは納得してる。漢 横山が頭下げたら、それで2万円の値打ちよりもっとあんねん」と解説した。 出演者が「すごい」と口々に発する中、八方は「スーパースター」とやすしさんを評しつつ、「今の時代やったら、どうなるか知らんけど」と付け足した。
ENCOUNT編集部