年金手帳を紛失して「基礎年金番号」が分かりません…転職先から記載を求められたのですがどうすればいいですか?
20歳になり国民年金に加入すると、年金手帳や基礎年金番号通知書が送付されます。 しかし、転職や退職のタイミングなどでないと使わないため、紛失してしまうケースもゼロではありません。基礎年金番号が分からなくなった場合は、ほかの書類で確認したり基礎年金番号通知書を再発行してもらったりすることも可能です。 今回は、年金手帳を紛失して基礎年金番号が分からなくなった場合の対処法や基礎年金番号の使い道などについてご紹介します。
基礎年金番号はどうやって確認できる?
基礎年金番号は、年金手帳や基礎年金番号通知書に記載してあります。年金手帳や通知書は今まで何回か種類が変わっており、それぞれの特徴は以下の通りです。 ・オレンジ色の年金手帳:昭和49年11月~平成8年12月までの間に国民年金へ加入した方に発行される ・青色の年金手帳:平成9年1月~令和4年3月までの間に国民年金へ加入した方に発行される ・基礎年金番号通知書:令和4年4月以降に初めて国民年金へ加入した方などに発行される 加入した時期によって見た目が異なるので、長い間年金手帳を自宅のどこに収納したか忘れた方は、探す際の参考にしてください。 また、年金手帳や基礎年金番号通知書をなくしたとしても、年金手帳以外の書類で基礎年金番号を確認できます。日本年金機構によると、年金手帳や基礎年金番号通知書以外で基礎年金番号を確認できる書類は以下の通りです。 1.国民年金保険料の口座振替額通知書 2.国民年金保険料の納付書、領収書 3.年金証書 4.各種通知書等(年金額改定通知書、年金振込通知書等) 5.平成28年度「ねんきん定期便」(平成28年4月から平成29年3月発送分) 上記の書類で確認できない場合、会社勤めの方は、勤務先の担当部署に問い合わせましょう。また、転職先で必要となった場合は、以前勤めていた会社に聞いてみることも方法のひとつです。 もし会社に聞けない場合は、年金事務所に直接相談しに行くか、ねんきん定期便を用意したうえで専用ダイヤルへ電話をし、基礎年金番号の書かれた書類を送ってもらう方法があります。個人情報にかかわることのため、電話やメールでは基礎年金番号を教えてもらえません。 ■基礎年金番号通知書の再発行もできる 年金手帳をなくしたときは、基礎年金番号通知書の形で再発行してもらえます。再発行を希望する場合は、勤めている会社に依頼するか、自分で直接年金事務所へ「基礎年金番号通知書再交付申請書」を提出しましょう。 なお、転職先の入社に際して再発行を申請する場合は、現に被保険者として使用されている事業所の名称や所在地を記入する欄には以前勤めていた会社を記載するため、注意が必要です。