ネイチャーポジティブを宣言 自然との共生決意 福島県只見町
只見ユネスコエコパーク登録10周年記念式典は4日、福島県只見町の季の郷湯ら里で催された。席上、町は地域の自然環境を保全して回復させる国際目標「ネイチャーポジティブ」を宣言した。宣言は磐梯町に続いて県内で2例目。 ネイチャーポジティブは2030年までに生物多様性の損失を止め、2050年までに回復を達成する目標。町は①自然の恵みを次世代に引き継ぐ②学術研究や人材育成の推進③再生可能エネルギーの構築④資源を活用した生産や開発⑤伝統的な生活文化の継承・発展―を宣言に掲げた。 式典で渡部勇夫町長が「自然を守るのはまちづくりの根幹。自然と共生して地域を発展させる」とあいさつし、宣言を読み上げた。 只見町全域と檜枝岐村の一部は自然環境や野生生物の保護を目指し、2014(平成26)年にユネスコエコパークに登録された。野生動植物の保護条例の整備や自然ガイドの育成、伝承産品の開発などに取り組んでいる。