イベント開催「改めて検討を」 厚労省、一律の自粛要請せず
新型コロナウイルスの感染が拡大する中、加藤勝信厚労相は20日夜の記者会見で、大規模なイベント開催のあり方について「感染拡大の防止という観点から、開催の必要性を改めて検討してほしい」などと見解を述べた。 【ノーカット動画】イベント自粛についての見解は 加藤厚労相が会見
会見冒頭、加藤厚労相は「新型コロナウイルスの感染の拡大を防ぐためには、今が重要な時期である」との認識を示した。その上で「感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討してほしい」として、イベントに関わる国民や事業者に協力を呼びかけた。 最新の感染状況を踏まえると「屋内などでお互いの距離が十分にとれない状況で一定時間いることが、感染のリスクを高める」と説明したが、現時点では、政府として一律の自粛要請は行わないとしている。 また開催する場合の注意事項として、(1)参加者への手洗いの推奨(2)アルコール消毒薬の設置(3)風邪のような症状がある人には参加しないように依頼するーーといった対策を挙げ、感染機会を減らすための工夫を講じるよう求めた。 これらの内容は、19日の「新型コロナウイルス感染症に関する専門家会議」での意見を踏まえ、厚労省が取りまとめたもの。感染症対策の専門家らで構成される同会議での意見を受け、厚労省は17日、医療機関を受診する目安となる症状などを発表した。 なお、イベント開催の見解については、新型コロナウイルスの今後の感染の広がりや重症度を見ながら適宜見直すとしている。