大阪女子短大が募集停止発表「厳しい経営状況続いている」
閉学することを前提に学生募集停止を発表
大阪府藤井寺市にある「大阪女子短期大学」を運営する学校法人谷岡学園は17日、同短大を閉学することを前提に2017年度の学生募集を停止すると発表した。キャンパス内に設置している「大阪女子短期大学高等学校」は存続するという。
在学生が卒業するまでは責任を持って教育に最善を尽くす
同学園の発表によると、同短大は1955年4月に開学。現在は生活科学科と幼児教育科を有するが、最近は構造的に「厳しい経営状況が続いている」としている。 また、2018年問題に表象される18歳人口の急減期、そしてそれ以降の社会状況を勘案した結果、来年度の入学者募集を停止することが理事会で決定されたという。だが、今年度の入学生を含め、在学生が卒業するまでは「責任を持って教育に最善を尽くす」としている。 同短大は、近鉄南大阪線「藤井寺駅」近く。以前はキャンパスのすぐそばに、かつて存在したプロ野球球団「大阪近鉄バファローズ」のホームグラウンドだった藤井寺球場があった。その一角に建てられていた球団寮の建物は、現在、同短大の「教育研修センター」として使われている。 同じキャンパス内にある高校卒業生という大阪市内の女性(34)は「最初ニュースを見た時『高校は?』と思いました。短大は直接通ってはいないのですが、やはり同じ場所にあったので『閉校』の文字を見ると寂しい。少子化の流れかもしれませんが、残念ですね」と話していた。