SaaS期待の星、プレイドは高成長路線へ復帰できるのか
プレイドの倉橋健太CEO。開放的な本社は、銀座6丁目の「GINZA SIX」のオフィスフロアにある(記者撮影)
顧客体験(CX)プラットフォーム「KARTE」で知られるSaaS(Software as a Service)のスター企業、プレイド(4165)。あのグーグルが出資していることでも知られる同社は、ここに来て好材料を連発中だ。9月26日には「KARTE」をGoogle Cloud Marketplace (グーグルクラウド・マーケットプレイス)で提供開始したとリリース。同サービス上でクラウドソリューションを提供するのは、グーグルクラウド プレミア パートナーとしては国内初。材料視され、この日の株価は前日終値比100円高の619円となった。続いて10月12日にはインターネット広告の効果を分析する「Databeat」を提供するスタートアップ、アジト社の第三者割当増資を引き受けて子会社化することを発表。24日には、在庫を効率よく利益に変えるクラウドシステムを提供するフルカイテン社との協業強化も明らかにした。2020年12月の上場時の初値は3190円。1600円の公開価格の2倍近くに達し、時価総額は1000億円を超え、年末の市場を沸かせた。ところが5080円をピークに株価はジリジリと下落。8月10日には360円の上場来安値まで下げた。プレイドは2022年9月期の営業赤字を12億1300万円と見込んでおり、その幅は小さくはない。株価を引き上げるためには「黒字浮上」への道筋を見せることが重要だ。11月8日の9月期決算発表を前に、倉橋社長に現在の取り組みを聞いた。
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山田 俊浩