アプリリア移籍のマルティン、MotoGP連覇は視野に入れず?「大きな挑戦になる。チャンスは早ければ2026年にやってくるだろう」
ディフェンディングチャンピオンとしてMotoGPの2025年シーズンを戦うホルへ・マルティンは、アプリリア加入1年目にシリーズ連覇を果たす可能性は高くないと感じている。 【ギャラリー】バイバイ、レプソル・ホンダ。総計15回タイトル&183勝の輝かしい30年間を写真で振り返る マルティンは2024年シーズンにMotoGP初タイトルを獲得したが、6度のMotoGP王者であるマルク・マルケスとの昇格争いに敗れ、ドゥカティのファクトリーチーム入りを逃した。その結果彼はアプリリアのファクトリーチームと2年契約を結び、新天地で戦うことを選んだ。チームメイトは同じくドゥカティから移籍してきたマルコ・ベッツェッキだ。 アプリリアは昨年、マーベリック・ビニャーレスがアメリカズGPで優勝を果たしたものの、それが決勝レースでの唯一の表彰台に。マニュファクチャラーズランキングでは獲得ポイントがドゥカティの半分以下にとどまり、KTMにも敗れて3位に終わった。 マルティンは、移籍1年目のシーズンに自分がすぐにタイトルを争えるとは考えていない。ただその一方で、2026年にはタイトルを争えるバイクを作り上げることができるだろうと語った。 「アプリリアをタイトル争いに導くのは簡単ではない。だから(タイトル獲得は)新たなシーズンの目標ではない」 「そのチャンスは早ければ2026年に訪れるかもしれない。でも今は、ベストを尽くすだけだ」 ドゥカティは2022年以降、MotoGPで圧倒的な強さを誇っている。2022年、2023年はファクトリーチームのフランチェスコ・バニャイヤが連覇を果たし、2024年はバニャイヤとサテライトチームのプラマックに所属するマルティンが激しいタイトル争いを演じた他、ランキング上位4名全てがドゥカティ陣営であった。 マルティンは11月にRS-GPを1日だけテストしたが、基本的にはアプリリアのバイクを走らせる経験が不足している状態。十分なパフォーマンスの評価ができていないため、シーズンに向けた期待感については多くを語らなかった。 「僕はトップ争いをしていたバイクから、トップ10の下の方で走っていたバイクに乗り換えるわけだから、その挑戦は非常に大きなものになる」 「バイクが実際にどのようなものなのかは分からない。そこに関しては2月のテストを待つしかないだろう」
Rachit Thukral/Germán Garcia Casanova