【ウインターカップ2023】京都精華学園が連覇を果たして3冠達成、岐阜女に競り勝つ [高校バスケ]
京都精華学園が連覇を果たして3冠達成
12月28日、「SoftBank ウインターカップ2023 令和5年度 第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会」女子決勝で昨年の女王で同校初の3冠を目指す京都精華学園(京都1)と昨年3位の岐阜女(岐阜)が対戦。後半大接戦となったが、4Q終盤に追加点を奪った京都精華学園が63-59で連覇を達成。インターハイ、日清食品U18トップリーグに続けて優勝し、3冠達成を達成した。 【表】ウインターカップ2023女子トーナメント表をチェック 京都精華学園は初戦となる2回戦で浜松開成館(静岡)に83-63、3回戦で下妻第一(茨城1)に95-69、準々決勝で聖和学園(宮城1)に84-57、準決勝で東海大付福岡(福岡1)に85-62で決勝へ。対する岐阜女は1回戦で富岡東(徳島)に102-62、2回戦で石川(沖縄)に94-43、3回戦で日本航空(山梨)に59-52で勝つと、準々決勝で桜花学園(愛知1)に61-60で劇的勝利。準決勝では札幌山の手(北海道1)に76-46で下してファイナルに駒を進めた。両者は今年2度対戦。北海道インターハイ2回戦ではオーバータイムの末に80-73で、日清食品U18トップリーグでは70-56といずれも京都精華学園が勝利している。 京都精華学園がNo.15ディマロ・ジェシカがインサイドで決めて先取点。直後に岐阜女はNo.7榎本麻那がゴール下で決める。京都精華学園No.4堀内桜花がピックプレーからドライブを決めるとさらにアシストでNo.15ジェシカの得点を演出。岐阜女はNo.8ジュフ・ハディジャトゥのインサイド、No.16杉浦結菜の3Pシュートで追加点を奪う。リバウンド争い、ルーズボールへの飛び込みなど共に気合いが出たプレーを見せる。 岐阜女はNo.7榎本のミドルシュートで1点リードするが、京都精華学園はNo.15ジェシカへのタップシュートですぐに逆転。さらにNo.5八木悠香がオフェンス・リバウンドから決め、残り4分半で12-9に。京都精華学園はさらにNo.15ジェシカ、No.4堀内が得点。岐阜女はNo.4絈野夏海のフリースローを決めてスコアを2桁に乗せるとNo.5林琴美が3Pシュート。それでも京都精華学園が18-13とリードして1Qを終えた。 京都精華学園は2Qに入ってもNo.15ジェシカを軸に得点。残り8分強、岐阜女はNo.4絈野の1本目の3Pシュートを決めると、No.17三宅香菜のフリースローなどで着実に得点していく。京都精華学園はNo.18ユサフ・ボランレが入ってすぐに得点。そして残り5分を切ったところから、No.16橋本芽依が3Pシュートを連発。34-21とリードを2桁に広げる。残り3分を切ってから、岐阜女は好守を見せてターンオーバーを引き出すとNo.4絈野が3Pシュートを成功。点差を縮めたが、京都精華学園が36-24でハーフタイムを迎えた。 3Qファーストポイントは岐阜女No.4絈野の3Pシュート。しかし、京都精華学園はNo.15ジェシカ、No.4堀内のシュート、そしてNo.5八木がドライブ、から決めて点差を広げていく。岐阜女はNo.8ハディジャトゥ、No.5林が決めるものの連続得点できない。京都精華学園はNo.17桃井優がトップから3Pシュートを射抜いて47-31とする。それでもクォーター後半、岐阜女のディフェンス強度がアップ。No.17三宅のフィールドゴール、No.4絈野が2本の3Pシュートを決めるなどで、残り2分で42-49と迫る。京都精華学園がここでタイムアウトを取るが、岐阜女はNo.8ハディジャトゥのインサイド、No.4絈野の3Pシュートで2点差に。京都精華学園の49-47として3Qを終えた。 4Q、京都精華学園がまずリードを広げるが、岐阜女はNo.4絈野の3Pシュートなどで点差を詰める。残り6分45秒、京都精華学園No.4堀内が3Pプレーを成功させるが、直後に岐阜女はNo.17三宅がフリースローを決めて53-56に。その後、京都精華学園はNo.4堀内の得点でリードを作ろうとするが、岐阜女No.4絈野が8本目の3Pシュートを成功。2点差で残り2分を切る。 残り1分42秒、京都精華学園はNo.15ジェシカがゴール下で決めると、さらにNo.4堀内からNo.5八木のホットラインで追加点。62-56と2ポゼッション差にする。安江満夫コーチから「あきらめるな!」と励まされた岐阜女はプレッシャーをかけていく。しかし、残り30秒、No.4絈野の3Pシュートはリングに弾かれる。残り12秒にNo.4絈野が3Pシュートを成功して56-58に。しかし、追い上げもここまでだった。京都精華学園が63-59で逃げ切って連覇し、そして3冠を達成した。 京都精華学園は#15ジェシカがチームトップの26得点、13リバウンドを記録。#4堀内、#5八木は共に13得点をマークした。岐阜女#4絈野は8本の3Pシュートを決めて両チームトップの31得点を記録している。リバウンドは京都精華学園が38-15と圧倒。2Pシュート成功率でも54.3%(25/46)と岐阜女(25.6% 10/36)と大きく上回った。また岐阜女のターンオーバー数はわずか4。さらに京都精華学園から25本のターンオーバーを引き出している。