【MLB】ベテラン捕手ダーノーが2年1200万ドルでエンゼルスへ 若き正捕手オホッピーのサポート役
日本時間11月13日、エンゼルスはブレーブスからFAとなっていたベテラン捕手トラビス・ダーノーと2年1200万ドルの契約を結んだことを発表した。今オフのエンゼルスはここまで積極的に動いており、トレードでホルヘ・ソレアとスコット・キンガリー、FAではベテラン右腕カイル・ヘンドリックスを獲得。経験豊富なダーノーには若き正捕手ローガン・オホッピーを支える控え捕手だけでなく、オホッピーのメンターとしての役割も期待されているようだ。 2024年ポストシーズンの日程・結果一覧 現在35歳のダーノーはメジャー生活12年のベテラン。2013年にメッツでメジャーデビューし、2019年はメッツ、ドジャース、レイズと3球団を渡り歩いたが、2020年以降の5シーズンはブレーブスでプレーしてきた。今季は正捕手ショーン・マーフィーの故障離脱もあり、ブレーブス移籍後では2番目に多い99試合に出場。打率.238、15本塁打、48打点、1盗塁、OPS.738をマークした。短縮シーズンの2020年にシルバースラッガー賞を受賞し、2021年はワールドシリーズ制覇を経験。自己最多の18本塁打を放った2022年にはオールスター・ゲームに選出された。 エンゼルスのペリー・ミナシアンGMは「オフシーズンを迎えるにあたり、経験豊富な捕手を獲得することが本当に重要だと感じていた。マット(・サイス)が悪いわけではない。マットは一生懸命にプレーしているし、キャリアで成功を収めるはずだ。しかし、トラビスは我々にとって本当に魅力的だった。高いレベルでプレーできるだけでなく、人間性も並外れている」とコメント。ダーノーの獲得に動いた理由について説明した。 ダーノーの加入により、来季のエンゼルスの捕手陣は正捕手オホッピーを経験豊富なダーノーがサポートする形となる。ここで問題になるのがすでにマイナー・オプションが切れているサイスの扱いだ。捕手をこなすこともできるユーティリティ・プレーヤーとしてベンチに置いておく方法もあるが、マイナーに落とす場合にはウエーバーを経由する必要があり、他球団に奪われるリスクが出てくる。場合によってはノンテンダーFAという可能性もあるだろう。2016年ドラフト1巡目(全体16位)指名の29歳は来季、エンゼルスにいないかもしれない。