JAL、A350-1000就航記念NFTセット 全239席分、ファーストとビジネスは機体見学付き
日本航空(JAL/JL、9201)は、長距離国際線の最新機材エアバスA350-1000型機の就航記念デジタルアイテムを制作し、3月1日から4月14日まで販売する。ファーストクラスからエコノミークラスまで実機と同じ4クラス239席分を用意し、ファーストとビジネスの購入者には格納庫で機内を見学できる権利を付与する。 【画像】JALが販売するA350-1000就航記念デジタルアイテム 今回販売する商品は、複製や改ざんが困難なデジタルデータ「NFT(非代替性トークン)」技術を活用したもの。JALの整備士が就航前のA350-1000を整備士しか撮れない角度で撮影した写真を収めたという。 全4種類で、ファーストクラスのNFTセットが680ドル(約10万円相当)、ビジネスクラスが408ドル(約6万円相当)、プレミアムエコノミーが27ドル(約4000円相当)、エコノミーが14ドル(約2000円相当)。販売点数は実機の座席数と同じで、ファーストが6席分、ビジネスが54席分、プレミアムエコノミーが24席分、エコノミーが155席分となる。 セット内容は、各クラスのデジタルアートと就航記念写真で、デジタルアートには座席番号が入り、写真はファーストが20種類、ビジネスが10種類、プレミアムエコノミーが6種類、エコノミーが2種類選べる。また、ファーストとビジネスの購入者は、格納庫でA350-1000の実機を見学でき、A350の一等航空整備士資格を持つ整備士が案内する。ファーストの購入者には、A350-1000をデザインしたチタンプレートを会場でプレゼントする。 LINEヤフー(4689)のグループ会社でNFTプラットフォームの企画・開発を手掛けるLINE NEXTが提供する「DOSI」で販売。ドル建てで、クレジットカードや仮想通貨などで決済できる。 JALは2023年から地域活性化にNFTを活用する取り組みを始めており、今回はNFT事業の新企画として販売する。 JALのA350-1000は、1月24日に1路線目の羽田-ニューヨーク線に就航。13機保有する長距離国際線機材ボーイング777-300ER型機の後継機として、同数のA350-1000を発注済みで、2024年度に8機体制となる見込み。2路線目は羽田-ダラス・フォートワース線、3路線目は羽田-ロンドン線を計画している。
Tadayuki YOSHIKAWA