【特集】受刑者が語る なぜ人は『闇バイト』に手を染めてしまうのか【2024年振り返り】
県警の捜査員が投稿をパトロール
県警担当者 「ここにUDとあるがUDというのは受け出しの隠語で、受け出しは特殊詐欺の受け子出し子をあらわす言葉」 画面を見つめるのは「闇バイト」募集の投稿をパトロールする県警の捜査員。 「高収入」など疑わしいコトバが並ぶこちらの投稿は、約3時間の間に100人以上が見ているという現状だ。 県警は疑わしい投稿については警告文を発するなど対策を進めている。 一方、こちらは求人情報を扱う企業。 求人情報誌などを使って「闇バイト」に関わってしまうケースも増えていることから、その対策はより慎重になっていると言う。 株式会社求人ジャーナル 仙台支店 伊藤志門支店長 「当社では闇バイトのような違法行為にかかわる求人情報が掲載されないよう、厳しく審査を行っている。ただ、完全にゼロとは言えない部分もある」 求人情報を載せる前に、企業側の法人番号や登記情報、業務内容の確認などを徹底し、応募者にとってのリスクを減らすことに取り組んでいる。 受刑者Bさん 「自分の目の前の金のために動いたことでその人の人生を狂わせてしまったというところが、ここでは償いきれないという気持ちでいっぱい。本当に申し訳ないという気持ち。自分みたいな受け子は捕まっていると思うが、指示役は今も捕まらずにやっていると思う。自分たちだったり被害者の人生を壊すような人だと思うので一生許すつもりはない」 いまや「闇バイト」は特別ではなく、日常に潜んでいる。 自分が加害者になる前に…自分自身、そして、社会全体の取り組みが必要だ。