【阪神】悩める主砲の復活へ今岡真訪打撃コーチ明かす カギは「今までより下半身を意識するしかない」
阪神・今岡真訪打撃コーチ(49)が25日、主砲・大山悠輔内野手(29)の完全復調に向けたカギを明かした。好調時は「股関節と膝の柔軟性と器用さ」という特性を生かしてタイミングを外された変化球にも対応できるが、「下半身で操作できていない。だからヒットゾーンになかなか飛ばない」と指摘。柔軟性を欠くため「(左)腰も開きやすい」と、本調子にほど遠い打率2割2分の現状を説明した。 24日のDeNA戦の9回に放った同点打も、19日の中日戦でバックスクリーンに運んだ今季1号も、直球を捉えたもの。全く当たりが出ていないわけではないが、本来の下半身の動きを取り戻せば変化球へのコンタクト率とともに、現在2割2分の打率も上がる。現役時代の自身を「(大山と)同じタイプ。腕も柔らかく使える」と分析する同コーチは、練習時から「今までより下半身を意識するしかない」と力説した。 19、20日と2戦連続の猛打賞。左足を高く上げるフォームからすり足に変えるなど、大山自身も懸命に試行錯誤しているが、殊勲の一打を放った24日も「反省するべき点の方が多い」と厳しい表情だった。チームは2引き分けを挟み7連勝中の首位。4番が完全復活すれば、チームは確実に勢いを増す。(中野 雄太)
報知新聞社