毛染めや化粧OKで風紀は乱れたのか…校則を試験的に廃止した県立高校 影響を検証した生徒たちに“考える力”
女子生徒: 「メイクはしました。生活するのが100倍楽しいです。(この学校に)入ってよかったです、本当に」 男子生徒: 「(髪型を変えたり)できるというだけで自由な感じで、学校もちょっと楽しくなるかなと思う」 学習時間にも大きな違いは出ませんでしたが、数字だけでは見えない課題を指摘する生徒もいました。 男子生徒A: 「髪染めたりエクステしたり化粧したりで、他の学校や近隣の人から見たら“乱れている”と思われても仕方ない部分はあるかなと思います」 男子生徒B: 「校則を廃止した時に学校外のイメージが下がってしまうと、これから入ってくる新入生とか長期的に見た時に学力が下がったりする可能性はある」 男子生徒C: 「学校の中でも、頭髪を染めたり化粧をしている人に対する偏見とか差別的な感情が少なからずあって。まず先に偏見・差別を完全になくしてからじゃないと、廃止して自由化するのは危険なんじゃないかなと思いました」 校則廃止で生まれた様々な意見や、それぞれの価値観。廃止を提案した教師たちにとって、これこそが最も大切な教育でした。
溝下肇教頭: 「頭髪や化粧の規定そのものについて是非を考えているのではなく、(校則が)なくなったところで自分が一体どういう風にしていくべきなのか、そういうことを自分で考える。一歩学校から外に出たら、どこにでも闇バイトであるとか危険性もたくさんあります。そういう時に『こういう決まりがあるから』ではなくて、自分で考えて対応していく、そういう力をつけて生徒を卒業させてやりたい」